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思い込みでチャンスを潰す人

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村上です。

「銀行に行くときの服装って、
気にした方がいいでしょうか?」
という質問を受けました。

なぜ、そんなことを訊くのかと思ったら、
不動産投資の本を読むと、
著者によって、言っていることが違うんだそうです。

「スーツを着て行きましょう」
という人もあれば、
「オレはTシャツとサンダルで銀行に行っている」
という人もいるわけです。

私自身は、銀行に行くときは比較的
ピシッとした格好をしています。

そうしないと融資が通らないから、
という理由ではありません。
社会人としての身だしなみです。

ランチ代の500円を借りるんじゃないんです。
数千万円、ときには億を超えるお金の
融資について、相談に行くんですよね。

不動産投資は投資ではなくて事業、
ということは、これまで何度も
お伝えしてきました。

事業ということは、ビジネスです。
サラリーマン大家さんにお聞きしたいのですが、
自分の会社にビジネスの相談に来た人が、
Tシャツとサンダルだったら、どう思うでしょうか?

こちらは、スーツを着ているんですよ。
「ん?この人、大丈夫?」
って、思いませんか?

不思議に思うのは、
スーツを着て銀行に行くことで、
損をする事なんてひとつもないのに、
なぜ、そこで悩むのか? ということです。

「この服装で大丈夫かなあ・・・」
なんて不安を抱えたまま、相談に行くのと、
「この服装なら間違いないだろう」
と思って出かけるのとでは、
パフォーマンスも違ってくるはずです。

「オレはTシャツとサンダルで銀行に行く」
と本に書いた人は、銀行員と懇意なのかもしれませんし、
決算書に自信があるのかもしれません。
まあ、好きにすればいいと思います。

ただ一つ言えるのは、
それをマネしたからといって、
融資が付くのに有利になることは
絶対にないということです。

何を着て行こうかと考えて
貴重なリソースを使うくらいなら、
さっさとスーツを着て出かけましょう。

思い込みをぶち壊せ!

さて、本題です。

誰にでも、思い込みってありますよね?

Aだと信じていたらBだったり、
逆に、Bだと諦めていたらAだったなど、
思い込みには、いい場合と悪い場合の両方があります。

「自分はできる」といい聞かせて、
マインドを強くするのは、いい思い込みでしょう。

でも、思い込みの多くは、
その人が正しく行動することを阻害するんです。

例えば、相談に来た投資家さんに話を聞くと、
「え!? なんでそんなこと気にしてるの?」
と思うことが多々あります。

・年収の○倍までしか融資は引けない とか
・利回りは△%以上ないとダメ など

そんな事はないにも関わらずです。

もし、無用な思い込みによって、
行動の範囲を狭めていたとしたら、
とんでもない機会損失ですよね?

不動産投資の思い込みをぶち壊せ!
今回は、このテーマで探ってみましょう。

融資が引けたNさんの例

うちの会員だったNさんが、
過去に経験したエピソードです。

Nさんは10年前、
とあるエリアの信金に融資を申し込んだのですが、
その時は思うような条件が出なくて
結局、融資はダメになったそうです。

Nさんは「あの信金は使えないのかな」と思い、
しばらくその信金へはコンタクトしませんでした。

それが10年後、業者から物件を紹介された流れで、
たまたまその信金の、以前とは別の支店に
融資を相談することになったんですね。

そうしたら、信金の担当者からは意外にも、
「柔軟に対応します!」という反応があったんです。

結果的にNさんは、その信金で
有利な条件を引き出しただけでなく、
立て続けに2つの物件で融資を引けたそうです。

実はNさん、10年の間に実績を積み上げ、
返済余力も、以前よりずっとアップしていました。

つまり、10年という歳月によって、
信金の融資姿勢や自分の属性が、
大きく変わっていたんですね。

結局、「あの信金は使えない」というイメージは、
単なる思い込みだったというわけです。

絶対の正解は存在しない

思い込みは、自分の経験だけとは限りません。
周りからの情報によっても起こり得ます。

巷にあふれている書籍や、
成功大家さんのブログなどでは

・こうすれば成功する!
・これはやっちゃダメ!

といった、断定的なフレーズが目立ちます。
でもそれは、誰かの経験に基づいた理論であって、
全ての人に当てはまる「絶対の正解」ではありません。

それを、「Aさんが言っていたからこうなんだ」と
思い込んでしまうと、せっかくのチャンスを
みすみす逃してしまう事があるんです。

・絶対の正解は存在しない

そう思っておいてください。

そうすれば、周りから色々な意見が出ても、
鵜呑みにしなくて済むはずです。

融資は大きく変わる

例えば、銀行の融資でも

・頭金は2割入れないとダメだ とか
・A銀行は渋いけど、B銀行は積極的だ など

たまたま経験したエピソードを、
さも当たり前の常識みたいに
教える人が多いんです。

しかし、銀行の融資姿勢でさえ、
時期によって大きく変わるものです。

例えば、3月や9月は
融資が比較的緩い時期といわれます。
逆に同じ月でも、融資ノルマを達成していたら、
銀行は積極的に融資しません。

さらに、同じ銀行でも支店によって
融資姿勢は変わります。
ノルマを達成していない店舗なら、
担当者が飛ばされるケースだってあります。

そんな状況なのに、融資条件がどうとかいって、
渋ってる場合じゃないですよね?(笑)

そのくらい、融資姿勢には変動があるわけで、
結局、何が正しい情報かなんて、
実際に銀行へ行ってみなければ、
私たちプロだって分からないんです。

情報はうまく使え!

このように、「たまたま」という要素に
左右される状況での思い込みは、
百害あって一利なしと考えるべきです。

もちろん、入って来た情報を
むやみに捨てる必要はありません。

あくまで、ひとつの情報としてインプットしておき、
新しい情報が出てきた時に比較検討したり、
情報をアップデートしたりすればいいんです。

もう一つ言いましょう。
フォーカスするポイントを間違えないでください。

不動産投資は、儲かってナンボです。

表面的な「こうじゃなくちゃ」ではなく、
「儲かるか」「儲からないか」という視点で、
その情報がどちらに振れるのかを、
あなた自身の力できちんと判断すべきです。

例えば、利回り7%でも儲かる物件は儲かるし、
10%オーバーだったとしても、
儲からない物件は山ほどあります。

「8%だから買いだ」などという
思い込みは早く捨て去って、
新しい情報を、柔軟に取り込んでください。

がんばりましょう!

村上

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