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不動産業者も専門外はシロウト?

村上です。

私は何かにつけ、
日本人は真面目だなということを、
実感する機会が多々あります。

例えば近年、
大きくクローズアップされている、

SDGs(Sustainable Development Goals)
→持続可能な開発目標

がありますよね?

貧困、不平等格差、気候変動による影響など、
世界のさまざまな問題を根本的に解決し、
すべての人たちにとって、
より良い世界をつくるために設定された、
世界共通の17の目標なのですが、

SDGsを声高に叫んでいるのは、
世界中で日本だけではないか?

とも思うのです。

というのも、SDGsのキーワードで
ネット検索している人の大半は、
日本人だったというデータもあるんですね。

確かに、これまでの日本人は、
「世界のみんなで頑張ろう」といった、
グローバル的なスローガンに弱く、
妄信的に追従してきたイメージがあります。

アメリカが右と言えば右へ…
国連が左と言えば左へ…

そんな主体性のないポジションを、
長年続けてきたように思えるのです。

そもそも、SDGsなんてスローガン、
アメリカの片田舎で叫んでも、
誰も関心を持ってくれませんよ。

個人主義の強いフランスだってそう。

インドなんかもっと酷いと思います。
そんなの関係ねぇとばかりに、
自分のこと以外は興味がないはず。

そういう意味で、
ムラ社会の日本人気質はある意味、

世界的に見て特殊な民族

だと、言わざるを得ません。

「全員の意見を尊重するから」
「和を乱すことになるから」

そんな真面目な事を言っていたら、
競争から取り残されてしまいます。

日本は競争ありきの資本主義国家。
みんなで富を共有する、
社会主義や共産主義ではありません。

真面目に頑張るのもいいですが、
時には自分の主張を通したり、
行動する勇気を持った方が良いのでは?

私は常々、そう考えています。

不動産業者も専門外はシロウト?

さて、本題です。

不動産投資を実践する上で、
不動産業者と良好な関係を築く
ことは、何より重要なポイント。

どれだけ資金が潤沢だろうと…
銀行の融資付けが確実だろうと…

良質な物件情報が得られない限り、
投資の成功は望めないですよね?

そこで、私たち投資家は、
仲介店舗に足繁く通い続け、
業者との関係作りに励みながら、

より良い物件情報を
優先的に送ってもらえる

良客になろうと、
日々努力を続けているのです。

しかし、不動産業者はあくまで、
物件流通におけるプロであって、
投資の専門家ではありません。

・どんな物件が儲かるのか?
・その物件のリスクはどうか?

そのような投資の目利きについては、
投資家以下のレベルということが、
往々にしてあるものです。

今回はそんな、
不動産業者の素顔について、
解説してみたいと思います。

客の方が詳しかった?

業者のことを書く前に、まずは
一般的な商品のセールスについて、
考えてみましょう。

例えば、みなさんが
最寄りのホームセンターに行き、
商品について分からないことを、
最寄りの店員さんに尋ねたとします。

「この工具はどうやって使うのか?」
「この塗料の下地処理はどうすれば?」

幸い、対応してくれた店員さんが、
工具の扱いに精通していたり、
塗料コーナーの担当者だったら、
即座に的確な答えが返って来る
かも知れません。

しかし、対応に当たったのが、
経験に乏しい若い店員だったり、
専門外の担当だったりしたら、

「…ちょっとお待ちください」
「分かる担当者を呼んで来ます」

という対応に、
ならざるを得ませんよね?

結局、ベテランの店員であっても、
今まで担当した経験がなかったり、
新しい商品の知識については、

客の質問に回答するどころか、
客の方がむしろ詳しかった

なんてことが、
往々にしてあり得るのです。

専門以外はアマチュア

一般的に、
サービスを受ける側の客は、
サービスを提供する店側に対して、

「相手はきっとプロだろう」

という前提で、こちらの
ニーズに応えてもらおうとします。

しかし、先ほどの例えみたいに、
世の中における多くのプロは、
専門分野以外はアマチュア並み
というケースが、少なからずあるもの。

客がそこを理解せず、

「ここの店員は話が通じない」
「使えない商品を買わされた」

などと不満を述べたところで、
何のプラスにもなりません。

結局、客である自分たちが、
ネットで事前に情報を調べるなど、

サービスを受ける側が、
確かな知識を得ておくこと

が、正しい選択を行うために、
必須のスキルだと言えるのです。

餅は餅屋でしかない

さて、前置きが随分と
長くなってしまいましたが(汗)

実はこれ、不動産業者においても、
全く同じことが言えるんですね。

例えば、売買仲介の担当者は、
売主買主双方のニーズをすり合わせ、
不動産を流通させることが主な仕事。

それ以外の専門分野、例えば

・不動産投資
・銀行の融資
・建築や設計

については、実際に

収益物件を買ったことがない
新築やリフォームの経験もない

素人であることが殆どです。

にも関わらず、
客である私たち不動産投資家は、

「プロが言うんだから…」

などと、相手のことを過信しがち。

実はそこに、
大きな落とし穴があるんですね。

投資家自らが切り拓く!

私もこれまで、
数え切れないぐらいの業者と、
接点を持ってきましたが、

専門分野以外にも精通している

ようなオールラウンダーは、
ほんの一握りという印象です。

さらに、業者と一括りにしても、

・実需の客がメインの業者
・収益物件を多く扱う業者
・テナント物件専門の業者

など、分野はさまざまですし、
担当者のスキルもピンキリ。

結局のところ、

どんな物件が儲かるのか?
どれ程のリスクがあるのか?
建築費は?リフォームは?
出口戦略はどう取るべきか?

など、投資にまつわる
さまざまな疑問や課題については、

投資家自身が知識と経験を蓄え、
自らの行動で切り拓くしかない

というのが、私の意見です。

先ほどのホームセンターみたいに、

「ここの業者は話が通じない」
「儲からない物件を買わされた」

などと不満を述べても、
ナンセンスだと思いますよ。

がんばりましょう!

村上

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