村上です。
私は生まれつき、
誰かに憧れる
という感情を
持ったことがありません。
周りの感覚とズレ過ぎていて、
なぜ?
どうして?
ということが、
あまりにも多くあります(笑)
おそらく、
世の中で
マイノリティな側なんだと
いう自覚はあります。
だからといって、
・著名人のファンになったり
・尊敬する相手を師匠と呼ぶ
そのようなことにはなりませんし、
想像するだけでゾッとします。
まぁ、そんな私ですが、
投資やビジネスにおいては、
そういった感情が、
いい方向へ
作用することも多いんです。
それは、
・憧れない代わりに
・人真似もしない
ということ。
投資やビジネスの世界では、
他人の真似をしても、
大きく勝つことは困難です。
例えば、
世界的な著名投資家に憧れて、
「自分もこんな投資をしたい!」
って思いますよね?
でも、
自分と著名投資家では
・資産や信用
・取り巻く環境
・性格や感性
に至るまで、
全てが違うのですから、
盲目的に真似たって
同じ成功は得られません。
私が良く言う
「再現性」
があるのか否かです。
真似ようとするだけ、
無駄なのです。
著名投資家の教えることが
正しかったとしたら、
・あくまで情報として
・自分の中にインプット
するだけにとどめ、
必ず最後は、
自分の頭で決断してください。
そのほうが、
より成功に近づけるはずです。
世の中には、
「成功するための○ケ条」
といった、
ライフハック系の情報も
多く出回っています。
でも、
そんな単純ではないと思います。
そんなことを鵜呑みにしていると、
いろんなところで、
カモにされそうですし。
知り合いの社長仲間を見ても、
そんな成功法則など、
気にしている人って、
少ないと思います。
特に不動産業界に至っては・・・。
我が道を行くどころか、
・我が道しか歩けない
そんな人ばかりです(笑)。
私も経営者の一人ですが、
人真似で生きていたら、
会社なんて経営できていない。
そう言い切れます。
ですから、
・どれだけマイノリティでも
・周りとズレていると感じても
気にする必要はありません。
胸を張り、
我が道を行きましょう。
都心の物件は安すぎた?
さて、本題です。
東京都内の不動産市場における
・都心と郊外の二極化
は、ここ数年の間に、
ますます大きく広がっています。
都心で物件を買った人は、
「買っただけで価値が上がった」
のに対し、
郊外で物件を買った人は
「買っただけで価値が下がってしまった」
という状況になっています。
そしてこの二極化は、
今後もより一層広がると
懸念されています。
今回は、
東京の不動産における
二極化が辿る道について、
考えてみたいと思います。
都心と郊外の線引き
東京の都心と郊外は、
以前だと
「国道16号線辺りが境目」
などと言われていました。
しかし、
現在ではその線引きも
大きく変わろうとしています。
以前、ある著名な知識人が、
X(旧Twitter)上で、
・都心と郊外の境目は、
「環状7号線」または
「山手通り」あたり
と呟いていたのですが、
私はそのツイートを見て、
「あぁ、よく分かるな」
と思いました。
環状7号線で印象的なのは、
・世田谷区
の位置付けです。
ブランド力の高かった、
世田谷区でさえも、
今では人気が低下し、
郊外のような扱いになって
しまったんですね。
富む人と貧する人
そんな都心と郊外の差が
広がる昨今。
数年前に、
・頑張って都心の物件を買った人
・手堅く郊外の物件を買った人
この両者の間には、
大きな差がついてしまいました。
・都心部の物件高騰
・郊外の物件下落
という二極化によって、
物件そのものの価値に、
・数千万円レベルの差
が生じています。
・年収の高い人がさらに富み
・年収の低い人がさらに貧す
こんな現象が、
現在の東京では、
起きているのです。
この現象自体は、
個人的に嫌いなのですが、
私の書籍のタイトルや、
セミナー、勉強会でも、
10年前から都心を推しているので、
その通りになっている、
という実感はあります。
ではなぜ、
都心の物件は郊外に比べて、
これほど高騰したのでしょうか。
・人口減少による
都心への一極集中
という影響もありますが、
それより顕著なのは
東京の不動産は
他の先進諸国に比べて、
・そもそも安すぎた
というのが事実だと思います。
東京は半額セール?
例えば、
ファミリー層向けの
新築マンション価格
で比較してみると、
先進諸国の首都圏では
日本円で1億円レベル
なのに対し、
東京都下の平均は
5千万円を切っています。
もちろんこれは、
円安の影響もあるのですが、
それにしても割安ですよね。
また、世界の不動産市場は
2008年のリーマンショック後、
すごい勢いで高騰した一方、
東京の不動産市場は、
1〜2割程度しか
値上がりしていないため、
結果的に、
・世界の半額レベル
となってしまったのです。
つまり、ここ数年で
都心の物件が高騰しても、
世界とはまだ大きな開きがあり、
値上がりする
伸びしろはまだある、
というわけなんです。
東京は物価も安い
さらに、
長年のデフレもあって
東京は物価もすごく安いです。
例えば、
アジアの大都市で
朝食などを頼むと
日本円で2〜3千円台を
払うこともよくあります。
これが東京の店だったら、
5百円程度で
比較的まともな朝定食
が食べられますよね。
東京の人間から見たら、
「海外はなんて高いんだ!」
と思うでしょうが、
逆に、海外の人にとってみれば、
「東京はなんて安いんだ!」
と感じるわけです。
これがおよそ、
10年以上前(2010年くらい?)の状況で、
コロナ明けの現状は
さらにそのスピードが、
加速しています。
異常に安い日本の金利
要するに、
現在の東京は、
世界の半分しか
価値がない状態であり、
不当に安く
据え置かれているのです。
さらに、
日本の金利は現在、
異常なほど安くなっています。
バブル期の最も高い頃だと
・8〜9%台
もあった金利が、現在では
・1%台
が、当たり前ですよね?
これから伸びしろのある
東京の都心物件を
低金利で購入しておく
ことができれば、
手堅くキャピタルを得ることも、
さほど難しくないと言えます。
価値の下がらない物件
もちろん、
コロナウイルスのような
・世の中の経済や流通が
・突如として機能不全になる
といった危機に襲われることも、
今後ないとは言えませんし、
・資材や人件費の高騰
も、先を見通すことは
なかなか難しいと思います。
そういった市場の動向も
慎重に踏まえつつ、
「価値の下がらない物件」
を選ぶことが、
今後より一層
求められる時代になるはずです。
村上