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自殺や孤独死には慣れました

村上です。

世の中の多くの会社は、
12月は忙しくなる
ことが多いようですが、
不動産業界だけは別です。

「12月に入ったら仕事はしない」
と宣言している人もいるくらいです(笑)

かくいう私も、
12月は物件の売買については
積極的に行動しません。

なぜかというと、
12月から新しい案件にとりかかって、
そのまま年を越すことが嫌なんですね。

というのも、
年末年始の休暇を挟むことで、
売主や買主の気が変わることが
よくあるからなんです。

「あの物件、やっぱり売り止めにします。
正月に地元で会った不動産屋の同級生に
今は売り時じゃないと言われました」

「…そうですか。仕方ありませんね」

「年末に入れた買付、取り下げていいですか?
正月に実家に帰った時に、
父親から猛反対されまして…」

「…わかりました。売主さんに伝えます」

そんなやりとりが、
年明けの日本では毎年、
あちこちで起こっているんです。

自分の不動産を売却したり、
自分のお金で不動産を買ったりするのに、
なぜ人の意見に左右されるのか。

しっかりと考えて決断したことが、
なぜ久しぶりに会った知人の一言で
覆るのか。

あまり人の意見をきかない私としては、
なんとも腑に落ちないのですが、
周りが何を言っても仕方ありません。

いつも言っていますが、
人をコントロールしようとは思いません。
その人の好きにすればいいと思います。

ただ、ひとつ言えるのは、
自分のお金や不動産について、
一番本気で考えているのは、
間違いなく自分である、ということです。

アドバイスをくれる親戚や他人は、
その発言が元で利益が減ったとしても、
責任はとってくれません。

他人の意見に耳を貸すな、
といいたいわけではないんです。

大きい決断ですから、
迷うのはわかります。

でも、迷った時は、
他人の言葉ではなく、
数字に戻ってほしいのです。

数字の中に、答えがあります。
根拠のない不安や煽りに
振り回されてはいけません。

数字の見方に自信がないという方は、
私の勉強会にお越しください。

みっちりと、丁寧にお教えします(笑)

▼Casegood-カセグ-とは?

自殺や孤独死にどう向き合う?

さて、本題です。

不動産経営を続けていく中で、
避けて通れないものがあります。

その1つが、入居者の死です。

自分が保有する物件で

・自殺
・孤独死

などの事故があったら、
誰だってイヤですよね。

さすがに、殺人はレアケースですが、
自殺や孤独死などは、
そんなに珍しくありません。

物件規模を拡大するにつれ、
そのような事故に遭遇する数は、
どんどん増えていくんです。

では、入居者の死に、
私たちオーナーは
どう向かい合えばいいのか?

これについて、
探っていきたいと思います。

入居者の死は珍しくない

当たり前のことですが、
日本では毎日、多くの人が
亡くなっています。

病死や事故死だけじゃありません。

厚生労働省の統計によると
実に毎年、2万人以上の人が、
自殺しているんです。

そこに、孤独死まで含めると、
賃貸物件における入居者の死は、
別に珍しいことじゃないんですね。

私も物件管理をやっていますが、
そういった事故については、
もう、驚かなくなりました。

むしろ、

・物件の賃貸経営において
・それほど大きなダメージはない

そう感じています。

自殺者の多い首都圏だから、
余計にそう思うのかも知れません。

債務者と向き合った過去

私はその昔、債務整理の
仕事をしていたこともあり、
債務者が自殺した現場を
数多く見てきました。

業務上、債務者の自宅に
足しげく通っていたせいか、
いざ自殺が起きると、
警察より私の方へ先に
電話が来ることもありました。

奥さん「旦那が自殺しちゃって…」
村上「警察に連絡したんですか?」
奥さん「いや、まずは村上さんに…」

いやいや、有り得ないでしょ。
そう思いつつ、

「分かりました。
何もしなくていいですよ。
私が全部手配しますから」

そう答えて、私から警察に
通報するようにしていました。

自宅以外でも、
河原で練炭自殺していたとか、
そんなことがよくありました。

原状回復費用は安くない

自殺には慣れてしまった…。

とは言うものの、やはり
入居者が死亡するのは残念です。

そして、実務的には
面倒以外の何物でもありません。

特に困るのは、
死体発見後の処置です。

死亡から時間が経っていなければ、
さほどダメージはありませんが、
夏場で時間が経過してしまうと、
匂いや汚れで大変なことに…。

そうなると、壁から床から全部を剥がし、
スケルトン状態にするしかありません。

結果的に、100万〜200万レベルの
工事費がかかってしまうんです。

その費用は、親族や連帯保証人に
全額請求するんですが、
相続放棄されるなどして、
回収できないケースばかり。

結局、オーナーが自腹を切るか、
保険などでカバーするケースが
ほとんどなんですね。

事故物件をネットで見る時代

そんなダメージを受けた上に、
さらに追い討ちをかけるウェブサイトが
存在します。それは

・大島てる

みなさんもご存知ですよね?

不審死や自殺、殺人などがあった
いわゆる「事故物件」の情報を、
ネット上に数多くマッピングし、
閲覧者に無料で公開しています。

ここに自分の物件が掲載されると、
売買の取引や賃貸において、
もろにダメージを受けるんです。

業者やオーナー泣かせであることは
間違いありません。

とはいえ、私も物件の購入や
仲介を引き受ける際は、
必ずチェックしています。

購入する時はもちろん、
仲介する物件が間違って
大島てるに載っていたら…。

そう言う意味でも、
確認が欠かせないんですね。

メンタルを強く持て!

「入居者が自殺しちゃって…」

というオーナーさんからの相談、
今でもたまに受けます。

まず確認するのは、

・どの程度時間が経過したのか?
・寒かったか暑かったか?

冬場ならまだしも、
夏の暑い季節に死なれると、
死後1ヶ月くらいで
液体状になっちゃうんです。

そうなると、先ほど述べたように、
結構な費用がかかるんですね。

ただ、どんなことにでも、
対処法はあります。
具体的な、

・死体の処置
・工事とその費用
・その後の客付

これら一連の流れを、
オーナーさんに説明すると、
少しだけ安心してもらえます。

物件を賃貸に出している以上、
入居者の死に遭遇するケースは、
一定の確率で発生するもの。

避けることはまず不可能です。

別に、自分らが悪いわけじゃありません。

・メンタルを強く持ち
・冷静に捉えることが肝心

そう考え、粛々と対応してください。

がんばりましょう!

村上

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