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買いたい病の本当の弊害

村上です。

新型コロナウイルスの影響で、
私たちの働き方にも
さまざまな変化が起きています。

その中でも顕著なのが、

・リモートワークでの勤務
・オンラインの会議やセミナー

など、直接対面する必要のない
業務フローへの変化では
ないでしょうか。

・長くて辛い通勤ラッシュ
・残業で家事が出来ない

などの問題が解決されて
ストレスが減った
という人も多いでしょう。

特にサラリーマンの方は、
オンラインで働くことの便利さ
を、改めて感じたと思います。

しかし、これらの変化によって
働き方が大きく変わる時代が
本格的に到来した場合、

今回の変化を歓迎した人達は、
果たして喜んでいていいのか?
と、私は思うのです。

元々、スキルや実力のある人は、
働き方が自由になっても
フリーランスになっても、

何らかの手段でお金を稼ぎ、
どこでも生きていけるでしょう。

しかし、全員がこれに
当てはまるわけではありません。

これまで
自分でお金を稼ぐ手段を持たず
会社の給料だけで生きてきた人は、

働き方が自由になると
これまで通りに
稼ぐ事が難しくなるはずです。

例えば、営業を考えてみてください。

これまで人脈を作ってきた人は、
たとえオンラインになっても
太いパイプを駆使しながら
ビジネスを継続出来ますよね?

しかし、人脈がない人の場合、
これまでのような対面の形で
新規のプロジェクトを取る事が、
今よりずっと難しくなります。

結局のところ、
デキる人はそのまま新しい環境に
順応していく一方で、

デキない人は変化に取り残されるか、
誰でも出来る仕事を与えられるだけ
の存在になる可能性が高いのです。

ですから、今回のコロナで
うちの会社はリモートでも
うまく仕事がやっていけた!

と喜んでいる人は、
もっと危機感を持つべき
だと思うのです。

極論、リモートでも出来る仕事は
別にあなたでなくても
やれる人はいっぱいいる
わけです。

バイトや派遣社員や、
フリーランスがやっても、
AIで無人化されてもいい
ということ。

現在の地位に安住して、
自分で稼ぐスキルを持たないと、

将来的に仕事や収入を失う
という状況が、にわかに
現実化しつつあるのかも知れません。

世の中が変わるときには
様々な歪みが生まれます。

受け身で状況を眺めるのでなく、
変化の波を見定め、
有利に進んで行ける道を
考えてみてください。

「買いたい病」に気をつけろ!

さて、本題です。

不動産投資を始めた方に、
よくありがちなのが、

物件を1つ手にいれると、
次々と物件が欲しくなる

いわゆる「買いたい病」にかかる
ケースです。

うちの会員さんからも、

・買いたくて仕方ないが
・なかなかいい物件が買えない

という相談を受けることが、
結構多いんですね。

もちろん、その気持ちは
私も理解できます。

私だって、いい物件が出たら
誰よりも先に買いたいですよ(笑)

それはさておき、
ビギナーの投資家さんが
買いたい病にかかると、
ちょっと厄介でもあるんです。

どういうことか説明しますね。

次々と買ったらアウト?

最初に、結論から言いましょう。

ビギナーの投資家が、
買いたい病で被る最大のリスクは、

儲からない物件に手を出し
次の融資が引けなくなる
ことです。

1棟目の物件が幸運にも
高利回りで満室経営ができて
キャッシュフローも厚いような場合、

自動的に
通帳の残高がどんどん増える
ことになります。

そうなると、今まで苦労して
サラリーマンを続けてきた人なら、

こんな楽にお金が増えるんだ!
どんどん物件を増やさなきゃ!
となるものです。

上手く儲かる保証などない

しかし、当然のことですが、
1棟目でいいものが買えたとしても
2棟3棟目もいい物件が買える
わけじゃないですよね?

以前からお話ししていますが、
不動産というものは
同じものが2つとないわけです。

そして、
A級の物件は続けて何棟も
そう簡単に見つからないもの。

そうなると、
欲しいのにいい物件がないという
状態に陥ることになります。

「買いたい病」が悪化するのは
そのタイミングです。

ハードルを下げてもいいから
とにかく物件を買わなければ…
という心理に陥りやすくなるんですね。

相場は常に波を打つ

そもそも不動産投資は、
間違わなければ儲かる
ものであり、

・不動産の勉強をきちんとやる
・確かなノウハウや経験を積む

ことが出来れば、他の投資よりも
損を出す確率は格段に低いものです。

また、
不動産市場の相場は常に
波の上がり下がりを
くり返しています。

常に右肩上がりの相場
はあり得ません。

いい時があれば
当然悪い時もある、
それが、本来の姿なんですね。

そう言う意味では、
あるタイミングで集中的に買うよりも、
バラバラと購入する時期をずらした方が

投資リスクを
減らすことにもつながります。

そんなに買えるものじゃない

それに加えて、
条件のいい高利回り物件
というものは、そんなに
次々と買えるものじゃありません。

私たちのようなプロでさえ、
毎日膨大な物件情報の中から
いい物件だけを選り分けて、

ワンシーズンに1〜2棟
が買えれば、上出来なくらいです。

ギガ大家さんみたいに、
ひと月に何棟も仕入れる
ような買い方をしていると、

どこかで必ず無理が生じて
儲からない物件まで買ってしまい、
債務超過のスパイラルに陥る
羽目になります。

いくら物件を買いたいからと言って、
損したり、融資が頭打ちになったり
するのは嫌ですよね?

個人投資家の強みとは?

一般の個人投資家の方が持つ
最大の強みとは、

・長期でローンが組める
・無理に売り買いする必要がない

という点です。

我々のような業者は、

・1〜2年単位の事業融資

を組み、売り上げを伸ばした上で、
短期で返済しなければなりません。

そうなると、
長期的に儲かるかどうかはさておき、

とにかく物件を動かして利益を上げ、
融資の返済が焦げ付かないようにする
ことを、最優先に考える必要があります。

しかし、個人投資家であれば

・返済を続けながら徐々に残債を減らし
・売れないor買えない時はじっと待つ

という技が使えるのです。

買いたい!と焦って
短期間にたいして儲からない
何棟も物件を買うより、

年数をかけて残債を減らしながら
じっくりと物件数を増やしていく
やり方のほうが、

財務のバランスシートを
汚しにくいですし、
次の融資も引きやすいんですね。

厳しい市場で勝ち残れ!

別に、買える余力のある人を、
無理に引き止めることはしません。

ただ、個人投資家の特性上、
焦って買えばメリットよりも
デメリットが生じやすくなるのも事実。

むしろ、個人の強みを活かして
プロの業者に出来ない事をやるのが、
競争の厳しい不動産市場で、
勝ち残る知恵だと思います。

じっくり着実に物件を増やし
融資が引ける状態を維持する。

そんな投資を目指してください。

がんばりましょう!

村上

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