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隣地を欲しい時どうする?

村上です。

世の中にはいろんな
性格の方がいますよね?

もちろん不動産業界にも、
いろんな人間がいます。

その中で、
不動産の営業に、
全く向いていない性格
というものがあります。

一言で言うと、
正義感の強いタイプです。

例えば、仲介の業務で

・売主が不当に安く売ろうとしている
・買主が不当に高く買おうとしている

といった場合、
正義感の強い人だと、

「このまま契約したら、
〇〇さんが損してしまう…」
「破産するかもしれない…」

などと、正義感に苛まれるんですね。

でもそこで、損を出しそうな相手に
忠告したらどうでしょうか?

今度は、
儲かるはずだった相手側が、
損を出してしまうのです。

つまり、仲介という
双方にフェアであるべき職務上、
正義感が強すぎると、

お互いに納得している取引が、
円滑に進まず、仕事にならない
ということになります。

営業職として働く人は、
その仕事が好きかどうか
人と接するのが得意か
といった適性以上に、

自分の気持ちにきちんと
折り合いを付けられるか?
という「バランス感覚」が
求められるんですね。

特に、不動産というものは、
そもそも定価の概念がなく、
お互いに納得した価格であれば、
幾らでもかまわないという、

相対取引(あいたいとりひき)
の世界です。

・その物件をどう評価しているのか
・いつまでに売りたいか、買いたいか
・決済は融資か、それとも現金か

といったタイミングや条件によって、
価格は幾らでも変わります。

どこかで折り合いをつけて、
話をまとめていかなければ、
いつまで経っても契約など
出来ないのです。

いま流行りの、
テック系不動産業者は、

「グレーなこの業界のルールを
テックの力で変えて行きたい!」

という思いで、
この業界に参入してきたようです。

しかし、
そんな正義感が通用するほど
甘くないと、私は見ています。

事実、多くのテック系業者が、
業績を悪化させた挙句、
当初の理念とはかけ離れた
方向に向かっているようです。

これは、当然の帰結なんですね。

この世界、そんなに単純じゃありません。
良いとか悪いとかではなく、
不動産投資を行うならぜひ、
覚えておいてほしいと思います。

隣地を買うには挨拶から!

さて、本題です。

当社の会員さんから、

「保有する物件の
隣地を取得したいが
どうすればいいか?」

という質問をいただきます。

隣地の取得というと、
「地上げ屋」をイメージする方も
多いかと思います。

家の塀にわざとダンプカーを
突っ込んだりする怖いイメージ、
ありますよね?

でも、あれは極端な例。
通常の業者や不動産投資家が、
地上げをすることもよくあるんです。

・道路付けが今より有利になる
・収益性の高い物件が建築できる
・再建築不可が可になる

など、メリットは多数ありますので、
ぜひともチャレンジしたいところです。

と言いつつ、こればかりは
一筋縄では行かないのも、
また事実なんですね。

今日はそんな、
隣地の取得について
解説してみたいと思います。

挨拶回りは欠かせない

みなさんも経験がある
と思いますが、

物件を購入した後、
新しいオーナーが
近隣に住む住民の方へ
挨拶をしてまわることは
日本では一般的です。

特に、私たちのような
不動産業界の人間にとって、
挨拶は非常に重要。

挨拶回りで顔を合わせ
何かと話を伺うことで、

住民とのつながりを作り、
どんな人なのかを知るというのは、
仕事の基本的なルーティン
ともいえるんです。

物件を買えば当然、

・境界線の問題
・工事や騒音の問題

なども発生してきますから、
近隣住民といい関係を築くのは、
基本中の基本なんですね。

隣人をプロファイル!

不動産投資家の場合、
近隣の家を訪ねて回り、

「隣の物件を購入した
〇〇と申します。

これから工事をするので、
いろいろとご不便を
お掛けすることになりますが、
よろしくお願いします」

と丁寧な挨拶をすることになります。

そこから世間話に繋げつつ、

・どういった人なのか?
・売却する意思があるのか?

といった情報を、
密かに探っていくのです。

このプロセスは、

・地上げ屋
・地上げをする仲介業者

などは、どこでも
必ずやっているものです。

確実に買い取るためには?

さらに、お互いの物件が、

・道路付けが良くない
・土地面積が狭い

という場合は、
「売る時は一緒に売りましょう!
その方が高く売れますよ!」

などと、いろいろ声を掛けつつ
連絡が取れる関係を作る
ということが、
かなり重要になります。

隣地というものは、
いつ動くかが分からず
突然売りに出ることも多いもの。

そうやって関係を作っておけば、
隣地を確実に買い取る
ことにつながるんですね。

警戒心を与えるな!

また、挨拶回りをする時は、
自分だけで行くだけでなく、

・工事会社
・仲介業者
・測量会社

などと、一緒に回るのも有効です。
周りの住民も、

「隣地を購入したのは
どんな人間だろう?」

ということが、
気になっているはず。

業者と一緒に
さりげなく挨拶に回る
というのは、

相手に警戒心を与えず
自分の素性を知ってもらう
いい機会になるわけです。

実際、そこから
隣地の売却話に進む
というケースも、
結構あるものです。

こじらせたらアウト

メリットの多い
挨拶回りですが、
知っておかないとまずい
絶対的なタブーがあります。

それは、
「いくらで売る気があるか?」
といった取引の話を
いきなり切り出すこと。

相手はこれまで守ってきた
先祖代々の土地を、
今日あったばかりの
失礼な相手に、
売りたいとは思わないものです。

札束で釣るようなことは
もってのほか。

こればかりはさすがに、
理屈よりも感情が先立つ
ものですし、

一度こじらせてしまうと、
二度とチャンスが回って来ない
ものですから、

相手の機嫌をそこねない
よう、極力下手に出るなどの
配慮が必要になってきます。

挨拶されて怒る人はいない

とは言え、
挨拶に来られて嫌な人はいない
ですよね?

お互いにどんな人かが
気になっているのですから、

挨拶回りで解消できるなら
マイナスになることは、
ほとんどないと思います。

むしろ、
挨拶を先回しにすることで、

「隣の物件が売れたようだけど、
買った人間はいつまで経っても
挨拶一つしてこない」

いったダメージを受けることに
なりかねないので、
気を付けてくださいね。

隣地の取得は挨拶から

ですから、
隣地を取得できるかどうか
は別として、とにかく

挨拶回りは不動産の基本
として、必ずやってください。

挨拶して、粗品と名刺を渡すだけ。
その位のコミュニケーションが
取れないようじゃ、
どんなビジネスも上手くいきませんよ。

別に、
喧嘩しに行く訳でもないし
悪いことをする訳でもないのです。

怖がる必要はないですし、
やって損はありません。

がんばりましょう!

村上

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