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トランクルーム投資をやらない理由

村上です。

少し前に、
欧米各国において、

デジタル人材を育てるための
「リカレント教育(再教育)」に対し、
公的支援の流れが加速している

というニュースがありました。

将来的に失業リスクの高い業種から、
人材が不足しているデジタル業界へ
雇用をシフトさせる狙いがあるとのこと。

日本でも10〜20年ぐらい前に、
「生涯学習」という言葉が流行った
時期があったのを覚えているでしょうか。

・子育てが一段落した主婦
・定年退職した高齢者

が、新たにスキルを身につけたり、
大学などに再入学したりといった話が、
多くきかれましたよね。

しかし、それはあくまで
「新たに学び直す」という
教育文化的なイメージ。

仕事に直結するような再教育とは、
異なっていたように思います。

そもそも、欧米に比べると、
日本人は大人になってからも
勉強を続ける人があまりにも少ない
という印象。

そんな中、欧米は積極的に
リカレント教育を国ぐるみで
推進しているのですから、

日本は世界の流れから
どんどん立ち遅れてゆく
ように思えてなりません。

特に、デジタルスキルに関しては、
PCの操作に慣れ親しんだ、
私たち30〜40代や、
その上の50代に比べると、

PCを全く使わず、
スマホで全て完結させている
10〜20代がずば抜けて弱いことを
危惧しています。

そりゃそうですよね?

スマホアプリをどれだけ
有効に活用しようとも、
それだけでデジタルに
詳しくなれるわけじゃありません。

・アプリの使い方に精通する
・良いアプリを探して使う

というのも一つのスキルではありますが、

・アプリを1から開発する

ぐらいでないと、なかなか
ビジネスとしては成立しませんよ。

そこで私は思うわけです。

リカレント教育も大事ですが、
若年世代へのデジタル教育を、
もっと注力すべきではないか?と。

そうしておかないと…

10年後20年後の日本は本当に、
世界の負け組となって
しまいそうな気がするのです。

ニッポン、けっこうヤバイですよ。
その中でどう生きていくか、
自分自身の頭で考えていきましょう。

トランクルーム投資ってどうよ?

さて、本題です。

更地にコンテナを置いたり
雑居ビルの1フロアを借りて
顧客からの荷物を預かったりする
「トランクルーム投資」
ってありますよね?

ここ十数年の間で、
ちょっとした空き地などに、
ある日突然コンテナを積み上がる…

そんな光景を目撃した方も、
多いのではないでしょうか?

実はこのトランクルーム投資、
便利なサービスではあるものの、
投資という面で考えると、

個人投資家が1から参入し
大きな成功を収める事は
相当に難しいのでは?

と、私個人は考えているんです。

その理由について、
今回は解説してみましょう。

トランクルーム借りてる?

・かさばる荷物を預けて
・必要な時だけ持ち出せる

と、一見便利に思える
トランクルームですが…

みなさんやその周囲で、実際に
トランクルームを使っている
個人の方はいるでしょうか?

あまりいないですよね?

さらにみなさんは、機会があれば、
毎月の賃料を払いながら
トランクルームを使いたいと、
思っているでしょうか?

きっとほとんどの方は、

「トランクルームを借りる
イメージが湧かない」

そんな感じだと思うのです。

イメージが湧かないなら

確かに、トランクルームは
一定の需要があると思います。

しかし、

・どこのどんな顧客が
・どれだけの賃料を支払って
・どのくらいの広さを借りるのか

というイメージが湧かないですし、
私の周囲でも、

・トランクルーム投資を始めた
・トランクルーム投資で儲かった

という話は全く聞きません。

そして、私自身は、
イメージの湧かないものに投資する
ことを、
基本的にやらない人間です。

ですので、今後も
あえて自分からこのビジネスに
参入することはないと思います。

本当にお客さんが付くの?

他にも理由はあります。
そもそも、小さなトランクルームに、
5千円〜1万円以上の賃料を毎月払うなら、

・不要なものを断捨離して減らす
・もっと大きな部屋に引っ越す

といった方が、
より現実的ではないでしょうか。

郊外に引っ越して、
広い部屋を借りて住むという
選択肢だってあるはずです。

また、これは私の個人的な考えですが、
自分が大事にしているものを
他人が管理するスペースに預ける
ということに、違和感があるんですね。

どんな会社がやっているのか?
倒産したら荷物はどうなるのか?

そう考えた時、
ポッと出の個人がやるビジネスに、
果たして客が付くのだろうか?

そんな疑問が生じるのです。

大手=やり手

実は、不動産業は、
基本的に紙で管理をする仕事。

そのため、山のような書類を
大手のトランクルーム会社に
預けているケースも多くあります。

しかしここでいうトランクルームは、
個人がやっているものと
サービスの内容が異なります。

彼らが使うのは、
実績豊富で信頼の置ける
大手のトランクルーム会社が、
郊外に大きな倉庫を構えた上で、

・預けたい時に引き取りに来て
・ダンボール1箱当たり数百円で預かり
・必要な時に持って来てくれる

というものに限るんですね。

預けた物は番号で管理され、
パソコンからリアルタイムで
荷物の管理状況を確認出来る。

こんな最先端の
トランクルームだから、
利用しているというわけです。

セキュリティ面での
安心感も非常に大切です。

不動産業者は顧客から預かった
機密書類を保管しています。

その顧客に対しても、
書類の保管場所は教えません。
そのくらい、徹底しているんですね。

不確実なものに投資する?

結局、個人投資家が
トランクルーム投資に参入するなら、

「安くて」「便利」な大手に打ち勝つ

ぐらいのクオリティと、
高い信用が必要となるのです。

まぁ、空き地にコンテナを置いて
タイヤとかゴルフバッグぐらいの
物を預けるぐらいならいいでしょうが、

それでも、この先何年もの間
満室で経営出来るかどうかは、
相当に難しいのでは?と思います。

昨今のコインランドリー投資もそうですが、
新たなビジネスモデルというものは、
先が見通せずブームだけで終わる
ことが多いもの。

であれば、確かなノウハウが構築された、
アパート/マンション投資の方が、
より確実に儲かるはずですよ。

がんばりましょう!

村上

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