村上です。
自分でビジネスを
やっている人であれば、
ゼロから何かを成し遂げる
ということが、
いかに大変であるかを、
よくご存知だと思います。
よく、裸一貫の人が
ゼロから商売を始めて大成した
といったエピソードは、
伝記になったりします。
これも、
苦労して成功者になるということが、
多くの人にすごいと思われている
証拠だと思います。
一方、お金持ちの家系の人が
資金に物を言わせて事業を拡大
した場合はどうでしょうか。
「ま、金さえあれば出来るよな…」
という印象しか持たない人も
少なくないはずです。
不動産投資も同じです。
1億の資金を持つ資産家が、
1千万の利益を生み出す
ことは簡単ですが、
僅かのお金しかない投資家が、
1千万の利益を生み出す
ことは、至難の業。
でも、だからこそ、
それを成し遂げれば、
自信を持てるともいえるんです。
そして、不動産に限らず
どんなビジネスだって
小資本から成功することは可能です。
努力してそれを成し遂げた人は、
ビジネスだけでなく、
人生だって怖くなくなると思います。
私自身も会社を経営しており、
失敗したら会社を潰すことになります。
しかし、
万が一そうなったとしても、
携帯1つさえあれば、
ゼロから再スタート出来る
自信があります。
そういう意味で、
不動産投資というビジネス
を経験することは、
自分自身を強くするために
貴重な経験値となる
と思うのです。
もし仮に、不動産で失敗したとしても、
・お金の稼ぎ方
・稼げるという自信
まで、失うことはありません。
そうなれば、たとえ
職場で上司に怒られようと、
リストラを宣告されようと、
恐れる必要はありませんよね。
いつだって、
転職が出来るし
副業や独立も出来る。
不動産投資を通して、
そういった「稼ぐ力」を、
みなさんに身に付けてもらいたい。
私はいつもそんな風に
思っています。
日本という国はこれから、
どんどん働き方が自由になる反面、
貧富の差がますます拡大していきます。
私の勉強会、「Casegood」が名前のとおり、
みなさんの「稼ぐ力」育成に寄与出来るよう、
その役目を果たしていきたいですね。
土地の境界確定はトラブルだらけ?
さて、本題です。
以前、勉強会の会員さんから、
「土地の境界を巡る問題について
どういったものがあるのか?」
という質問を受けました。
どう答えるか、迷いました。
なぜなら、境界をめぐる問題は
いくつも存在するからです。
そして、色々と面倒なんです。
例えば、
自分は「ここが境界だ」と考えているのに、
向こうは「あそこが境界だ」と主張している
という、双方の認識にズレがある場合、
それがたとえ1センチの違いでも、
大きな争いになる
ことは間違いありません。
現在は、レーザーとGPSを使って
起伏の激しい山地などでも
正確な測量が可能となりましたが、
昔はといえば、
「あの木から向こうがうちの土地」
なんてことがごく普通でした。
そのため、
土地の境界におけるトラブルは、
珍しくも何ともなかったのです。
今回はそんな、土地の境界について
解説してみたいと思います。
境界標が腐ってしまう?
土地の境界を表すものとして、
・境界標
があります。
その材質はさまざまで
・コンクリート
・プラスチック
・金属
・木
など、時代や場所によって
さまざまな境界標が存在します。
例えば、材質が木
いわゆる「木杭」だったりすると、
杭そのものが腐る
ことが結構あります。
さらに、土地の所有者によっては、
「自分の領土を1ミリでも広げたい」と、
・木杭を押してずらす
・木杭を抜いて挿し直す
という悪事を働く人が、
後を絶たないんですね(笑)
境界標が絶対とは言えない
そんな事例が多発したため、
現在の境界標は、
動かしにくいコンクリートや金属
が主流になっています。
それでも、土地の掘削などの際に
・抜けてズレた
・地面に埋まった
・破壊してしまった
事例もありますから、
土地を見に行ったら境界標がない、
ということもよくあります。
ですから、境界標の存在が
土地の境界を厳密に示している
とは、必ずしも言えないんですね。
争ったら裁判になる
土地の境界について
話し合いでも決着が付かない場合は、
どうすればいいのでしょう。
最終的には、
裁判ではっきりさせる
ことになります。
実際に、
土地の境界で争うケースは、
年がら年中起こっています。
A「境界はここだよね?」
B「そうかも知れないけど、ハンコ押さないよ」
というような場合も、
裁判で白黒付けるしか解決策はありません。
その場合、当然ながら
解決に多くの時間と費用を費やす
ことになります。
ウチの土地は渡さん!
特に問題なのは、
先祖代々の土地を守っている
ことを自負する高齢者です。
「先祖代々の土地を守らなければ!」
とばかりに、
こちらの話を一切受け付けないような
ケースが多いんです。
そういえば昔、
私が戸建の開発現場にいた頃、
こんなことがありました。
境界確定の話で隣宅のピンポンを押し、
「土地の境界確定で、
立ち会いをお願いしたいのですが…」
と話を切り出すと、
出てきた老人が
「そんな立ち話で土地の話が出来るか!」
と急に怒り出しました。
こちらが
「では、いつお話しすれば大丈夫でしょうか?」
と尋ねると、
驚いたことに、
「今いるんだからここで話せ!!」
とまた怒り出したんです。
そんな理不尽な対応をされることも、
決して珍しい事ではありません(笑)
それくらい、理屈が通らない世界なんですね。
所有者が行方不明?
また、そもそも
土地の所有者が見つからない
ことも、しょっちゅうあります。
相続による登記が義務化されていない現在、
地方の土地などでは、
相続した息子の居場所が不明
なんて事例が、
ゴロゴロしているんです。
その場合は、裁判所に手続きを行い、
官報に公告することで
半年〜1年ほど人探しをすることになります。
それでも本人が見つからない場合に、
土地の境界を確定する
ことが、やっと出来るようになるのです。
これも、境界を争うのと同様、
多くの時間と費用を要します。
当然、その間は
・建物が建てられない
・賃貸に出す事が出来ない
といった機会損失も発生します。
殆どの境界は問題ない
とは言え、
私たちが物件を購入する場合、
土地の境界を確定させることは、
基本的に売主の義務。
ですから、
買主である私たちには
さほど大きな問題は起こらない
とは思います。
さらに、その土地に
既存の建物が建っている場合は、
新築時に測量を済ませている
ケースがほとんどですので、
心配は無用でしょう。
問題なのは、
親族から土地を相続する
ようなケースです。
いたずらに下手に出る事なく、
冷静かつ誠意を持って隣人と向き合い
穏便な解決を目指して下さい。
がんばりましょう!
村上