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下手な質問をしてはいけない

村上です。

ここ数十年の間、
物価の変動、
いわゆる消費者物価指数は
ほとんど変化がない
という状況が続きました。

大雑把に言えば、
1990年代に100円で買えたものが、
2020年になっても100円で買える
ということです。

しかし、物価の変動とは別に、

・個人の年収格差
・都心の不動産価格

は、大きなインフレを起こしています。

その昔、年収1000万円という額は、
高収入の典型的なイメージ
でした。

それが、今では
年収1000万円は中間層に過ぎず、
1500万円〜2000万円以上が、
高所得者層というイメージです。

不動産だってそうです。
昔は、1億円以上のマンション、
いわゆる「億ション」が
すげー!!と思われていました。

しかし、今となっては
1億円のマンションは、
東京23区のどこにでもある
状態です。

そう考えると、
都内の不動産はインフレ
であることに間違いはありません。

不動産価格の高騰とも
関係ありますが、
東京都内において
年収1000万円でいい暮らしが出来るか?
と言うと、なかなか
厳しくなってきています。

別に、普通の暮らしなら
問題ないのですが、

・ちょっといいマンションに住む
・あれこれと好きなものを買う
・高級なレストランで食事をする

そんな暮らしを求めるなら、
年収2500万円はないと、
満足できないでしょう。

六本木/西麻布界隈の
いいお店なんかに通ったら、
それこそ、
1回につき100万円以上
なんてお金が掛かるわけです。

日本にそんな世界があるの?
と驚く方もいるでしょうが、
あります。

そんな店で週に何回も遊んでいる
人たちも、多くの人が知らないだけで、
一定数はいるんですね。

しかし、そんな高所得者層は
全体から見ればほんの一部。

日本では所得が減っている人が
どんどん増えています。

同時に、日本では、
20年も続いたデフレによって、
安くて品質のいいものも増えました。

大手チェーンの牛丼が
300円ちょっとで食べられる
なんて、世界の先進国を見渡しても、
日本ぐらいなものです。

過去には一億総中流といわれた
日本ですが、
今では二極化に歯止めがかかりません。

そして、何もしなければ
サラリーマンは低い方に
流されていくことになります。

現代の日本で収入を
増やそうとすることは、
激しい流れに逆らうのと同じ。

そのための方法の一つが
不動産投資です。

もちろん、甘いものではありません。
だからこそ、勉強が必要ですし、
戦略も欠かせないのです。

質問力を高めるには?

さて、本題です。

私のTwitterアカウントに、
知らない方から

「この物件どう思いますか?」
「買っちゃダメですかね?」

といったメッセージを貰うことが、
結構な頻度であります。

これ、皆さんだったら
即座に返答出来ますか?

テキトーに返すならともかく、
きちんと答えるのは無理ですよね?

私は有料の勉強会
Casegoodを通して
会員さんからの質問に答える
ことを仕事にしていますから、

Twitter上の知らない人の
相談に無料で乗ることは、
基本的にやりません。

しかし、それを差し引いても、
あまりにもピントのずれた
質問を受け取って、
「もう少しマシな質問は出来ないの?」

と思う事もあるんです。

というわけで今回は、
質問力を上げることについて、
少し書いてみたいと思います。

適当に返すべきじゃない

例えば、
「この物件どう思いますか?」
という質問でも、その投資家の

・属性
・資産背景
・現在の状況

などを詳しく把握しないと
一概に「良い」「悪い」とは
言えないものです。

だってそうですよね?
数千〜数億もの物件購入に際して、
「あ、いいと思いますよ。」

なんて、適当な返事は
絶対にすべきじゃありません。

仮に、その程度の回答を、
相手が待っているのだとしたら、
それこそリスクが高すぎます。

察してくれはNG!

質問をする方は、
「質問する相手はプロだから、
詳細を伝えなくても分かるはずだ」
思っているのかも知れません。

確かに、私は不動産業者であり、
投資家でもありますから、
見た瞬間に物件の良し悪しの
判断ができるケースもあります。

とは言え、
不動産の全てを知り尽くしている
わけじゃないですよ。

当然、得意分野や専門がありますから、
それ以外の分野ではより慎重になるもの。

だからこそ、実際に相談に乗る時は、

・具体的な資料を提示してもらう
・相手の詳しい状況を教えてもらう

などして、
プロなりの最適解を相手に提示
しようと尽力するわけです。

そのためには当然、
準備が必要ですし、
時間もかかります。

つまり、これって
無料でやってもらえる
レベルじゃないですよね?

相手に刺さる質問を探せ!

そもそも、質問というものは

・質問する相手を正しく選び
・事前に質問内容を精査して
・相手から良い答えを引き出す

ことが肝心です。

質問した相手から、
「良い答え」がもらえなければ、
質問すること自体が
無駄になってしまいます。

ですから、質問をする際には、
相手に刺さるような質問をする
よう心掛けてください。

例えば、
今、こういう物件を検討していて、
自分はこういう状況で融資も付いて、
ここまでの価格で検討しているんだけど、

・数字はどう考えたら良いか?
・賃料はどのくらいが妥当だろうか?
・賃貸需要はあるのだろうか?
・売却時の出口はどう考えるべきか?

など、具体的な質問を振ってくれれば、
答える側の人間だって、
より確実な答えが返せるのです。

相手にメリットはあるの?

あともう1つ。

相手に質問をするのであれば、
相手にメリットを与える
ことを考えてください。

弁護士への相談のように、
お金を払って回答を得る
ビジネスなら問題はありませんが、

そうでなければ、
相手が答えることの努力
に対して、
最大限の謝意を伝えるべきです。

例えば、質問に対して
相手が長文で回答してくれた
にもかかわらず、質問者が
「ありがとうございました。」
のひと言で終わらせたら、
相手はどう思うでしょうか?

「もうあいつの質問には答えない」

となりますよね?

相談相手が、

・プロであれば正当な報酬を
・そうでなければ、最大限の謝意を

相手に提供すべきです。

良い質問は成功につながる

「これってどうなんだろう?」
「これはどうすべきだろうか?」
という疑問を持つことは、

・リスクを未然に回避する
・より良いチャンスを掴む

ことにつながります。

むしろ、疑問を持たない投資は

成功しようがない
と言っても、過言じゃありません。

ここさえ明確になれば、前に進める。

そんな時に、専門職の人から
適切なアドバイスを受けられる
というのは、
何事にも換えられない価値だと、
私は思うのです。

だからこそ、
相手からいい回答を得られるよう、
いい質問をすることを心がける
べきなんですね。

くれぐれも、
「こちらの意図を察してよ」
というのは、止めにしてください。

がんばりましょう!

村上

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