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不動産業者を敵に回すな

村上です。

以前、
Youtuber系の大家さんが、
プチ炎上していました。

ボロ戸建を購入し、
雑草の除去に困った挙句
「草を枯らすには塩を撒け」
という噂を聞いて、

大量の塩を撒いたと
公表をしたのが原因です。

これが、「塩害による環境破壊」
の可能性を指摘され、
ちょっとした騒ぎになったんですね。

私自身もこれを見て、
鼻からお茶を吹くぐらい驚きました。

実はこの、
雑草駆除の目的で塩を撒く
という行為は、

絶対にやってはならない
ことの1つなんです。

そもそも塩とは、
「塩害」という言葉があるくらい
環境に対する害が強く、

あらゆる植物を枯らす
パワーがあるんですね。

例えば、津波被害などで
田畑が死んで農作物が育たない
という事例がありますし、

そもそも海岸では、
塩分に強い植物以外は生えません。

いかに塩分が
植物の生育にとって有害か?
ということが、
理解できるのではと思います。

もちろん、除草目的ですから、
塩を撒いて草が枯れれば、
撒いた本人は満足でしょう。

しかし、塩害というものは
そう簡単なものじゃありません。

植物の枯死だけでなく
動物や微生物も死滅
しますし、付近に

・コンクリートの構造物
・地中に埋設している配管

があれば、金属が腐食するなど
酷い劣化を招きます。

さらに、塩を撒いた土地の周囲に

・井戸があった
・他人の田畑があった

場合には、
経済的損害を与えてしまう
かもしれません。

つまり、そういった
塩害を起こすことの重大性
に気付かず、

単に安く雑草を枯らしたい
という考えで塩を撒いた大家さんは、
あまりにも無知だったといえるでしょう。

その後、この大家さんは、
自分のしたことの影響を調べた結果、
撒いた量が多くなかったこともあり、
特に問題はなかったと報告していました。

ただし、それは不幸中の幸い。

一歩間違えば、
地域を巻き込んだ
騒動になっていたはずです。

新しいことに挑戦することは
いい事だと思います。

しかし、よく調べもせず、
突っ走れば、
余計なリスクを背負うことに
なりかねません。

チャレンジと無謀は
似ているようで別物です。

・わからないことは調べる
・知らないことは専門家の意見を聞く

若い投資家の方には特に、
意識してほしいと思います。

怒らせたら負け?

さて、本題です。

不動産投資を実践している中で、
相手を怒らせてしまう
ケースが、少なからずあります。

例えば、売主や売主側の仲介に対して、
相手の感情やプライドを損ねる
ような要求や突き付けてしまい、
交渉自体が終わってしまった。

こんなケースが多いんですね。
しかし、相手を怒らせるのは、
単なる悪手でしかないのです。

だからこそ、我たち投資家は
出来る限り穏便に話を進めて
相手の譲歩を引き出す
ことに心血をそそぐべき。

というわけで今回は、
不動産投資において
相手を怒らせるタブー
について、考えてみたいと思います。

「高い」と言ったら終わり?

相手を怒らせるケースで、
一番ありがちなのが、

物件情報をもらったにも関わらず、
「高い」と言ってしまう
ことでしょう。

売主の仲介が市場を調査し、
売主との調整を経て算出した
売り出し価格を、

単に「高い」の
ひと言で片付けてしまえば、
仲介がいい気はしないことは、
容易に想像出来ます。

(お前に何が分かるんだよ!)
(何を根拠に「高い」だなんて言うんだ!)

言葉にこそ出さなくても、
そんな風に思われて、
二度と客扱いされなくなる
かもしれません。

予算より高ければ、そう
言いたくなる気持ちは分かります。
でも、絶対に避けるべきです。

売主がカンカンに怒る

次によくあるのが、
何の交渉もなく指値を入れる
ことです。

例えば、1億円の物件にいきなり
8千万円で指値を入れたら
売主や元付仲介は、どう思うでしょうか?

仲介が断れば、話はそこで終わりです。
しかし、
事情を分からない営業マンだと、さあ大変。

「とりあえずぶつけてみましょうか?」
などと、売主に話を持って行って、
売主がカンカンに怒ってしまう
というようなことが、よくあるんですね。

「けしからん!」
「お前とはもう話さない!」
こうなってしまったら、もう最後。

指値の交渉が進まないのは
もちろんのこと、
交渉自体も終わってしまいます。

果たしてどっちの味方?

交渉というものは、
最初からガンガン攻めても無駄
に終わることがほとんどです。

まず、自分と話している仲介が
売主と買主、どちらの味方なのか?
ということを把握すべき。

売主に味方している仲介の場合、
いきなり「2千万円下げて」といった話をすると、
シャットアウトを食らう
ことにもなりかねません。

逆に、こっち(買主)の味方であれば、
「あと、2千万円下がらないですかね?」
などと交渉しても、問題ないと思います。

ですから、まずは仲介が、

・どっち寄りなのか?
・両手なのか片手なのか?
・片手なら元付とどういう関係なのか?

といった探りを入れながら、
交渉の余地を見出して行くべきなんです。

味方にしなければ怖い

指値を入れて物件を安く買うことは、
改めて言う必要もないくらい
不動産投資において重要なポイントです。

でも、無闇に指値を入れたって、
指さらないものは指さらないんです。

まずは、仲介をこちらの味方にして、
タイミングを見ながら攻めるのが
賢明といえるのです。

仲介手数料だってそうです。
「これ高いから値引きして」
そんな言い方をすれば、

相手だって
(オレにタダ働きしろっていうのか)
と思いますよね?

不動産屋は怖いですよ(笑)

一度怒らせてしまったら、
相手を徹底的に調べ上げる
こともやりますし、仕事柄

・裁判沙汰だって上等
・弁護士とも仲がいい

ですから、怒らせても
いいことなど何もないのです。

対立するより味方にしろ!

仲介や売主を怒らせないためには、
・無礼な物言いは避ける
・相手に敬意を持って接する
ことを徹底してください。

そうしておけば、
自分のことを気遣ってくれて
大事にしてくれる味方が、
徐々に増えていくはずです。

不動産投資は、
パートナーシップで儲かるもの。

相手に嫌われたって、
1円のメリットもありません。

特にこの業界は狭いので、
悪評が立つとすぐに広まる
ことが多いですから、
言動には十分注意しましょう。

相手と対立するのではなく、
相手を味方に付ける、
このマインドが大切です。

がんばりましょう!

村上

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