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FIREを目指すってそんなに大事?

村上です。

私は昔からテレビが苦手です。

テレビはあくまで、

放送局が流している番組を、
観客として受動的に見続ける

ものであり、決して
能動的なものではありません。

もし、テレビを2時間見続けたら、
私は後悔しかないんですね。

「大切な時間を無駄にしてしまった」

そんな感じですよ。

これはもう、小学生ぐらいの頃から
ずっとそう思い続けてきました。

例えば、テレビじゃないですが、
学校で興味のない映画鑑賞会があったら、
ズル休みでボイコットしていました(笑)

限られた時間を無駄にしたくない!

そんな気持ちが、子供心の中にも
無意識にあったんだと思います。

ちなみにうちの親も、
そのことはよく分かってたので、
学校を休むことに口を出さなかったです。

まぁそんな私の性格ですが、
逆に自分が「楽しい」と感じるものは、
どれだけでも没頭出来たりします。

不動産はもちろんのこと、
最近は子供と遊ぶことだって、
楽しいからいつまでもやれるんです。

もちろん、何が楽しくて
何が無駄かなんて話ではありません。

テレビを見ることが趣味の人を、
否定するつもりはありませんし、
それで幸せだったらいいですよ。

子育てに興味がない人がいてもいいし、
ましてや、不動産に興味がない人なんて、
世の中にはゴロゴロしていますよね?

何が良い悪いではなく、
自分にとって何が大切なのか?
本心から楽しめるものは何か?
そういうことだと思うんです。

それは、不動産投資でも同じこと。

自分がやりたくない投資をしたり、
無理をして規模を拡大することは、
投資を楽しくないものにしがちです。

自分に合った不動産投資があれば、
合わない不動産投資だってありますよ。

都心でRCマンションを持つ投資家が、
地方のボロ戸建を楽しめるかと言うと、
多くの人はそうじゃないでしょうし、
もちろん、その逆だってあるはず。

人の数だけ、投資法があってもいいんです。

そこに、いち早く気付くことが出来れば、
多くの不動産投資家がもっと、
幸せになれると思うんですけどね。

FIREを目指すって、そんなに大事?

さて、本題です。

以前にも少し取り上げましたが、
不動産投資のゴールとして、

FIRE(ファイア)

という言葉が、このところ
一段と浸透した感があります。

例えば、

不動産投資+FIRE

というキーワードでググってみると、
マッチしたサイト数が何と

221万件(笑)

すごいですよね?

もちろん、その中には
不動産投資とは関係ない
ページも含まれるでしょうが、

「会社員でもFIRE出来る〇〇」
「**歳でFIREした投資法」

といったサイトも実に多いです。

しかし、私自身としてはこのFIRE、
決して褒められたものではないと、
個人的に考えているんですね。

今回はその理由について、
解説してみたいと思います。

FIREとは何ぞや?

まず始めに、
FIREって何?という方へ、
改めておさらいしておきます。

FIREとは、

F inancial
I ndependence
R itire
E arly

つまり、

“ 経済的自立と早期退職 “

という、アメリカ発祥の略語です。

比較的若いうちに、

・年収25年分相当の資産を形成し
・年4%の運用益をキープする

ことで、その後は働くことなく

好きなことを好きなだけする

そんな、悠々自適のライフスタイルを
目指すゴールの定義として、
FIREという言葉が使われているようです。

遊んで暮らす人生ってどうよ?

しかし、冒頭でも述べたように、
私はこのFIREそのものについて、
あまり良い印象は持っていません。

社会や経済の仕組みから離脱して、
好きなことをして生きていく…

そこに果たして、
生きる意味はあるのでしょうか?

仮に、40代でFIREしたとしたら、
残り40年以上は遊んで暮らすんですよ?

私だったらそんな余生、
数ヶ月程度で飽きてしまうと思います。

少なくとも、
自分から価値を生み出さない人に、
人間的な魅力があるとは思えません。

何の価値も生まない余生だったら、
面白くもないし、すぐに飽きますし。

だったら、遊んで暮らすよりも、
その時間とお金で起業したほうが、
よほど楽しいし、充実すると思います。

仕事を辞めたいからFIRE

私が思うに、
FIREしたい人たちの多くは、

・今の仕事がつまらない
・満足な時間が取れない

という、ネガティブな理由から、
FIREという道を選択している
のではないでしょうか。

大体、今の仕事が面白かったら、
どんどんそこに打ち込めますし、
スキルを極めることだって出来るはず。

そのスキルを元に独立して、
自分の会社を持てばいいんです。

少なくとも、
私とつながりのある経営者仲間で、

仕事を辞めて自由になりたい

なんて人は、誰もいません。

会社の経営、そして自分の仕事が
面白くてしょうがないから、
リタイアする意味さえないのです。

でも、その方がよほど、
人として健全ではないだろうか?

私はそう思っています。

取り残される余生でいいの?

私だって、
死ぬまで現役でいたいですし、
体だって日々鍛えてながら、
健康にも気を遣っています。

一度止まってしまったら、
アドレナリンも出ませんから(笑)
世の中の進むスピードに負けじと、
必死になって付いて行っています。

でも、そうやって初めて、
生きる充実感が味わえるのではないか?
とも思うんですね。

もし仮にみなさんが、
FIREを達成することによって
世の中の流れから取り残されたら、
どうなると思いますか?

あっという間に、過去の人になりますよ。

・誰にも影響を与えず
・何の価値も生み出さず
・ひたすら毎日を過ごす

そんなつまらない余生、
私には到底無理だと思います。

不動産は守ると目減りする

あともう1つ、
みなさんに言っておきたいのは、

不動産は守ると目減りする

ということです。

都心の超一等地であれば別ですが、
不動産は基本的に、
価値が右肩下がりで減ることから、
逃れることは出来ません。

築年数は年々増えて行きますし、
建物の劣化だって確実に進みます。

そこに、FIREしたからと、

・管理会社にすべて丸投げし
・キャッシュフロー以外は関知しない

としたら、どうなるでしょうか?

死ぬまでの数十年間も、
長期で安定した利回りを
キープするなんて無理な話というもの。

だったら、
先の見えないリタイアを目指すより
自分の法人を経営して頑張った方が、
精神的にも健全になれると思いますよ。

がんばりましょう!

村上

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