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業者は相続と縁を切れない?

村上です。

あくまで個人的な印象ですが、
東日本大震災以降、

各地で地震が多くなった

ように思います。

特にここ最近は、
東北南部で大きな地震が発生するなど、
東京も他人事ではない感じですね。

さらに、東京に住んでいて脅威なのは、

富士山噴火による火山灰

です。

エリアによっては、

10〜20センチ以上の降灰がある

というシミュレーションが、
国からも提示されていますから、

富士山が噴火した場合に備えて、
いつでも逃げられるよう、私自身も
シミュレーションをしています。

例えば、実家がある横須賀方面へ
逃げても意味がないですから、

・出来れば北の方角に逃げたい
・車がダメなら新幹線はどうか?

さらに、仮に富士山が噴火しても、
火山灰が東京に降るまで、
タイムラグがあるでしょうから、

その時間を上手く使って逃げ、
遠くの旅館で長期滞在するとか…

奥さんと子供、そしてペットを
いかに安全に退避させるか?

まぁそんなことを、
いろいろと考えています(笑)

つまり、自然災害が起こった際に、

即断即決+即行動が出来るか?

が生死を分けるということ。

これはある意味、
不動産投資でも同じだと思います。

・即断即決出来る投資家
・即行動に移せる投資家

だけが、儲かる物件を
手に入れることが出来る反面、

・なかなか決められない
・すぐに行動出来ない

投資家は常に、ライバルの
後塵を拝することになります。

でも、即断即決や即行動は、
知識や経験に乏しければ、
なかなか出来ませんよね?

だからこそ、日頃から

・業者とのパイプを作っておく
・銀行で融資の感触を得ておく

ことが重要となるのです。

チャンスは誰にも平等ですが、
それを掴めるかどうかは別の話。

自然災害と同様、
いつ来るか分からないタイミングに備え、
常に準備しておきたいものです。

業者は相続と縁を切れない?

さて、本題です。

不動産と関わりが深い問題の1つに、

遺産の相続

があります。

特に、亡くなられた親御さんが、

・土地を保有していた
・賃貸物件を経営していた

ような場合、残された親族の間で
骨肉の争いに発展することが、
多々あるんですね。

実際、不動産業者である私も、

出来れば相続に関わりたくない…

という思いがある反面、
相続と不動産は切っても切れない
関係であることを、
ことあるごとに痛感しています。

今回はそんな、相続と不動産について、
私なりの本音を書いてみたいと思います。

相続のほぼ全ては揉める

まず始めに、相続というものは

100件あれば99件は揉める

ぐらいに考えておいた方がいいです。

私自身もこれまで、数え切れないほど
相続の場に立ち会ってきましたが、

親族全てが円満にまとまった

という話は、まず聞きません。

むしろ、
これまで仲が良かった兄弟たちが、

遺産の取り分をお互いに主張し、
泥沼の憎み合いを始める

ぐらいの方が、ごく普通なのです。

言い換えるなら、

「相続」という漢字より、
「争続」のほうがふさわしい

という印象ですね。

切っても切れない関係?

超高齢化社会を迎える
これからの日本は、

大相続時代

とも揶揄されるぐらい、相続は
頻繁に行われるようになります。

普段は、紳士淑女的な大人たちが、
相続になると

「1円たりとも相手に渡さない!」

という剣幕と共に、
鬼のような形相で争うのですから、
我々業者としても非常に面倒です。

特に、

・相続する金融資産が多額だった
・多くの不動産を保有していた
・相続人の数が非常に多い

ようなケースでは、
全員を納得させるために、
相当なエネルギーを要するはず。

とはいえ、冒頭でもお話ししたように
相続と不動産は関わりが深く、

切っても切れない関係

ですから、そんな「争続」とも、
縁を切るわけには行かないのが、
我々業者の宿命なんですね。

大金が転がり込む!

もちろん、
相続で揉めることはある意味、
止むを得ないとも思っています。

例えば、

・低年収で家計が苦しい
・ローンの返済が大変
・子供の教育費がかさむ

そんな経済状況の折に、

数千万単位のお金が手に入る

となれば、

・苦しかったローンを返せる!
・子供の学費も何とかなる!
・行きたかった旅行に行ける!

誰だって目の色を変えるのも、
無理はないと思います。

しかし、子供の頃から一緒にご飯を食べ、
お互いを信頼しつつ成長した兄弟たちが、

相続問題を境に関係を悪化させる

というのは、
ある意味不幸でしかありません。

周囲が問題をややこしくする

さらに、相続問題を悪化させるのが、
相続人の兄弟と関わりを持つ、

・奥さんや子供たち
・奥さん方の親兄弟
・友人や知人など

の存在です。

例えば、亡くなった親の子供が、

2人だけの兄弟

だったとしても、
相続手続きでもめるうちに

バックの人間同士が集団で争う

ことにもなりかねません。

仮に、兄弟2人が円満に協議していても、
セコンドの人間たちからは逐一、

「ここはきっちり主張しないと」
「その取り分は不公平じゃないか」
「お人好しだから舐められるのよ」

そんなコメントが繰り返されるのです。

これがエスカレートしたら最後、
当の相続人たちでさえ、
手続きをコントロールするのが
困難になってしまうんですね。

プロとして全うするしかない

私たち不動産業者は、
これらの相続トラブルに対し、
避けて通ることはまず不可能です。

例えば、相続人の一方から、
不動産の売却を依頼されたとしても、
もう一方の相続人から、

「お前が連れてきた不動産屋など、
信じられるわけがない。」

「どうせグルになって、何か
裏で画策しているんだろう。」

そんな嫌疑をかけられる事だって、
ごく普通に起こり得ますよ。

もちろん、そんなことはなく、
あくまで中立的な立場に努め、
頑張っているにも関わらずです。

相続で争わないために、
我々の出来ることは限られる

そんな感じです。

まぁ、そんな愚痴を言っていても、
相続も業務の1つである以上、

プロとしての仕事を全うする

ために、ドライかつ誠実に
頑張るしかないんですけどね。

村上

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