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物件を見ずに買っていいの?

村上です。

ここ1~2年の間に、

・メタバース(仮想空間)
・NFT(偽造不可能なデジタルデータ)
・Web3.0(分散型インターネット)

といった流行語、
いわゆるバズワードが、
大きな注目を集めています。

まぁ、こういった最先端の技術は
いつの時代にも持て囃されるのですが、
残念ながらそれらの殆どは、

数年以内に消えて無くなる

というのが、
世の常ではないかと思います。

おそらく、私の感覚では
そういったバズワードは
ほぼ99%が廃れつつも…

残り1%ぐらいは生き残り、
社会インフラとして定着する

というイメージです。

かく言う私自身も、
ベンチャーキャピタルの仕事で、
そっち側の人間と接する機会が
多い方ですが…

これまで約2年間ほど、
その仕事に携わった感想としては、

「それ、流行んないんじゃない?」

と、ベンチャーの若き経営者に対し、
言いたくなることが、
本当に多々あるんですね。

例えば「メタバース」は、

VRゴーグルなどを用いて、
アバターという自分の分身が、
自由に行動出来る仮想の空間

という概念なのですが、
メタバースの重要性を
熱く語るベンチャーの人たちに、

「毎日ゴーグル付けて生活してる?」

と聞けば、
そうじゃないんですね(笑)

なんかこう、バズワードだけが
一人歩きしているようで、
日常とリンクしているイメージが、
全く湧かないのです。

もちろん、その人たちだって
その技術が世の中に浸透することを、
本当に信じているでしょうし、
実際に行動も起こしているはず。

でも、非常に薄っぺらい感じで、
地に足が付いていないというか…

次の新しい技術が現れたら、
そっちに鞍替えしそうな感じ

なんですね。

一方、不動産はというと、
最先端とは言えない業界ですが、

地に足が付いている

という意味では、
おそらく最強だと思いますし、
今後も廃れることはありません。

流行に乗ってビジネスを起こすのか?
地に足が付いた投資を実践するのか?

もちろん、みなさんは後者ですよね?

物件を見ずに買っていいの?

さて、本題です。

不動産投資家の中で、たまに

「物件を見ないで買った」

と言う方がいます。

特に、規模拡大をモットーとする
イケイケタイプの投資家さんが、

利回りや価格だけを見て、
地方都市の物件に投資する

という感じの、
買い方ではないでしょうか。

しかし、私自身はこれまで、
物件を見ずに買ったことは、
1度もありません。

むしろ、見ないで物件を買うことが、

どれだけリスキーなことか?

理解している側の人間だと思います。

今回はそんな、いわゆる

「ノールック」の物件購入

について、私なりの
見解を書いてみたいと思います。

ノールックはやっちゃダメ!

まず最初に念を押しておきますが、

ノールックでの物件購入は、
基本的にやっちゃいけない

ことです。

インターネット全盛の現代ですが、
得られる情報量がどれだけ増えても、
現地へ行くことには叶いません。

例えば、現地に足を運んで
物件を見に行ってみたら、

・想像より傷みがひどかった
・共有部分が散らかっている
・近隣の雰囲気が良くない

なんてことが多々ありますし、

「やっぱり現地に来て良かった」

と思うことの方が殆ど。

これまで、何万件もの
物件を見てきた私でさえ、
予想通りだったことの方が
レアケースぐらいな感じですね。

ポジティブな情報も得られない

さらに、
ノールックで物件を探すことは、

その良さが把握出来ない

ことにもつながります。

物件であれば、

・建物の雰囲気が良い
・管理が行き届いている

なんてこともありますし、
駅から物件まで歩くことで、

・街に活気がある
・意外に利便性が高い
・治安が良さそう

といった雰囲気が、
肌感覚で分かるものです。

ネガティブな面はもちろん、
ポジティブな面も気づかずに、
物件を前向きに検討しないのは、

投資のチャンスをみすみす逃す

ことにもなりかねないのです。

プロだってちゃんと見る

実際に物件に行ってみることで、
より多くの情報を得ることが出来る、
つまり、

数字では表せない部分が、
投資の成否に影響を与える

ことになるんですね。

逆に、ノールックで
物件を買うという行為は、

目隠しをして綱渡りをする

ぐらいのものだということ。

上手く行けば結果オーライですが、
変な物件を掴んでしまったら、
後から「やーめた」では済みません。

相場より大幅な安値で買っておけば、
最悪何とかなるかも知れませんが、
高値掴みでもしてしまえば、
自身の投資に大きな影を落とします。

私たちのようなプロでさえ、

情報をもらったその日のうちに、
飛行機で札幌へ行って物件を見る

ぐらいのことをしているのです。

それを、個人の投資家が、
ノールックで物件を買うのは、
非常にリスキーな行為だと、
言わざるを得ません。

ひとまず買付を入れろ!

とはいえ、
本業を持つサラリーマンが、

物件情報をもらったその日に、
地方都市に飛行機で向かう

のは、難しいという方もいるはず。

私だって、スケジュールの都合上、
どうしても現地に行けない日だって
ありますよ。

物件情報をもらって、
中身を精査した結果、

「これは押さえておかないと!」

という場合は、

ひとまず買付申し込みを入れて、
物件調査は後日必ず行う

ようにしてください。

契約まではしていませんから、
物件を見に行った後で、

「これはさすがにちょっと…」

となれば、
申し込みを撤回すればいいんです。

即断即決、即行動!

ですから、
物件を見ずに購入を決めるのは、
基本的に無しだと考えてください。

見に行く時間なんて、
どうにでもなりますよ。

午前4時に起きて、
朝一番の飛行機に乗れば、
じっくり見ることが出来るんです。

大体、数千万円・数億円もの投資をするのに、

「行くのが面倒だから」
「数字で大体分かるから」

そんなことを言っていたら、
この先が思いやられますよ。

札幌だろうが、鹿児島だろうが
即断即行動で行きたいものですね。

がんばりましょう!

村上

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