村上です。
以前、Twitterで
・年収750万円の43歳男性が
・4,500万円の新築を買い
・頭金500万円を入れて
・残りの4,000万円は住宅ローン
という方のツイートが、
炎上気味にリツイートされまくった…
ということがありました。
リツイートしている人の多くは、
「そんな多額の住宅ローンを組んで、
何かあったらどうするんだ!」
という論調だったんですが、私自身は逆に
何でそれが問題なの?という印象です。
4,000万円の35年ローンなら、
月々の返済は10万円超ぐらいのもの。
その額を払えないようじゃ、
ファミリー向けの賃貸アパートだって、
東京じゃ山奥以外は借りれないですよ。
仮に万が一、
失業で収入が無くなることがあっても、
最悪、破産を検討すればいいですし、
再起だって幾らでも出来ます。
第一、経営者の私としては、
超低金利の住宅ローンなんて、
借りない方がもったいないです。
最強にレバレッジを効かせて、
時間をかけてコツコツ返済すれば、
家族との大切な空間が得られるんです。
たとえ、ローンを完済するのが、
35年後の80歳代だったとしても、
家と土地が残ればいいじゃないですか。
そもそも、
住宅ローンを批判する人たちは、
リスクを取って勝負に出るようなことを、
一生出来ないんじゃないかと、
そっちのほうが心配になってしまいます。
ただひたすら、堅実さと安定を優先し、
わずかなリスクでさえ頑なに拒絶する…
そんな人生、楽しいのだろうか?
私には、そう思えてならないです。
もし、このまま賃貸派を続けた結果、
同じ80歳代になってしまったら、
賃貸住宅なんて借りれなくなります。
果たしてそれでいいんですか?
老後になってから困りますよ?
そりゃ、住宅ローンがなければ、
家計だって楽かも知れませんし、
ローンブレイクだって起こり得ません。
でも、それで浮いたお金を貯蓄せず、
無駄遣いしてしまったらどうなるか?
リスクがない代わりに、
お金や資産も残らないのです。
他人の住宅ローンをとやかく言う前に、
自分の人生設計を、一度見直したらどうよ?
私はそう言いたいです。
自己責任を問えるのは自分だけ?
さて、本題です。
「投資は自己責任」
という言葉、良く聞きますよね?
業者が儲からない物件を勧めても…
管理会社が空室を埋められなくても…
それは最終的に、
投資家本人の責任
というのは、もっともな話だと思います。
もちろん、周りのパートナーだけでなく、
・収支シミュレーションを読み間違えた
・相場を知らずに物件を買ってしまった
・立地の良し悪しについて無頓着だった
などといった、
投資家自身の判断ミスも自己責任でしょう。
しかしこの「自己責任」、
デリケートな言葉であると共に、
私自身もあまり好きじゃないんです。
今回はその理由について、
分かりやすく書いてみたいと思います。
死体に鞭打つ非情な世界
自己責任という言葉は投資に限らず、
最近はネットニュースやSNSなどでも、
「これは本人にも落ち度がある」
「軽率な行動をするからだ」
などと、自己責任論を振りかざす人が
どこにでもいるものです。
でも、良く考えてみてください。
本人が「自分の責任」と言うのならまだしも、
赤の他人が自己責任論で攻撃するんです。
本人たちは別に、
金儲けや悪意があったわけでなく、
トラブルで被害に遭っている
んですよ。
それを、寄ってたかって
自己責任だ!お前が悪い!
などと、
死体に鞭打つようなコメントを、
本人たちに浴びせるって、
何だかおかしくないですか?
それって犯罪じゃないの?
また、冒頭で述べたような
投資上での失敗
も、一律に自己責任とするのは、
いかがなものかと思います。
例えば、
物件を高値掴みしてしまった!
という良くある失敗も、その原因は
・単純に本人のミスだった
・詐欺的行為に引っ掛かった
など、いろんなケースがあるものです。
詐欺目的の業者が、
最初から存在しない物件を、
さも有るかのように売り付けたら…
それは、自己責任でも何でもなく、
ただの犯罪被害ですよ。
それを周りの人間が、
「そんな業者を信じるからだ」
「どうして気づかないのか?」
などと責め立てたところで、
何の意味もないですよね?
儲からない物件で儲かる?
さらに、純粋な投資判断のミスで、
物件を高値づかみしてしまった!
というケースであっても、考えようでは
売主は「高く売れて」良かった
でしょうし、数年後にその物件が
購入価格より高値で売れた!
ということになれば、
それは失敗でも何でもなく
投資として成功したことになります。
そんなケースで思い出すのが、
投資用新築ワンルームを高値で掴む
という話です。
あれは、どんなに頑張っても
投資として儲からない物件
であることは確かなんですが、
それでさえ、
5〜10年前に購入した投資家が、
相場が高騰した今では、
高値で売却に成功している
という現実があります。
結局、他人が自己責任だなんだと、
相手を責め立てたところで、
最終的に儲かれば全てチャラ
というのも、
不動産投資の一面なんですね。
地方RCだって儲かります
結局、私が言いたいのは、
投資に良いも悪いも存在しない、
あるのは、
儲かったか?儲からなかったか?
それだけの話だということ。
投資だって商売と一緒。
資金を投じて儲けを出す商いの中で、
儲かることもあれば、
儲からないこともある
なんて、当たり前ですよね?
それを、失敗した結果だけ切り取って、
「地方のRCは儲からない」
「そんな物件を買うからだ」
なんて、誰が分かるのでしょうか。
地方のRCだって、
利回りの出る物件を
相場より安く買って回し、その後
相場の波が来たら高値で売却
すれば、きちんと儲かりますよ。
そもそも、良いだの悪いだのなんて、
他人から言われる筋合いはないのです。
他人を責める暇があるなら
ちなみに、私自身はというと、
これまで投資で失敗した事がない
ために、
自己責任を問われるようなケースが
そもそも存在していません。
おそらく、こんなことを言うと
嫌味な自慢みたいに聞こえますが、
どちらかというと、
・小さな失敗をあまり気にしない
・読みを外してもリカバリー出来る
そして何より、
・根がポジティブですぐ忘れる
そんな特殊な人間なので、ある意味
助かってるのかも知れません(笑)
まぁ、そんな話はさておき…
投資はあくまで自己責任だが、
それを周りがどうこう言うのは筋違い
ということに、間違いはないはず。
他人の責任を問う暇があるなら、
自分の投資責任をより明確にして、
間違いのない投資により一層励む
その方が、よほど生産的だと思いますよ。
がんばりましょう!
村上