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スマートホームは何故普及しない

村上です。

私自身、心の底から
思っていることの1つに、

不動産経営に近道はない

というものがあります。

もちろん、不動産に限らず
どんなことであっても、

ラクに成功出来るものはない

わけで、もし仮に
簡単に成功出来るものがあるなら、
それは単に、

長続きしないか再現性がない

ものだということ。

確かに、ラッキーだけで
成功した投資家もいるでしょう。

でも、そんな人に憧れたり、
再現性を求めたところで、
何の意味もないんですね。

また、コツコツやっている最中に、
偶然チャンスに巡り会えた!
ということもあるでしょう。

でもそれでさえ、
コツコツやっていないと
見つけることさえ出来ないのが、
不動産の厳しさでもあるのです。

棚からボタモチ

なんてことわざもありますが、
そんなラッキーを待ち続けたら、
短い人生なんてあっという間ですよ。

地道に、小さな勝ちを拾い続ける
投資家こそが、最後に笑うのです。

でも、世の中には
苦労をなるべく避けて、

・最短ルートを求める
・裏技を知りたがる

そんな投資家が大勢いるのも、
また事実なんですね。

でも、考えてみてください。

一見、派手な生活を
アピールする成功大家だって、
その裏では、

地道な試行錯誤を繰り返している

という方が、意外に多いんです。

でも、そんな地味なプロセスを、
初心者の投資家に見せたところで、
情報商材に大金を払う客は、
なかなかいないのが実情ですから、

面倒な部分をすっ飛ばして、
派手な成功だけを演出する

というのは、
理にかなっているのです。

しかし、そんな事情も知らず、

ラクに儲かるんだ!
この人みたいに成功出来るんだ!

というマインドに陥るのは、
危ういと言わざるを得ません。

繰り返し言いますが、
不動産経営に近道はないです。

あるのはただ一つ、

ひたすら行動を続けて、
勝ちを積み重ねていく

それだけ。

一見地味ではありますが、
それが何よりの近道だと
断言していいと思います。

スマートホームは何故普及しない?

さて、本題です。

数年前ぐらいから、

「スマートホーム」

という言葉が、随分と
メジャーになって来ました。

・リモコンの操作
・家電や照明の操作
・エアコンの温度管理
・風呂のお湯張りや保温
・ペット等の見守り
・シャッターの開閉
・玄関の鍵施錠

など、これまで
手で行なっていた作業の数々が、
スマホアプリの操作や声だけで、
自動化されるシステムです。

しかし、みなさんの周りで、
スマートホームを導入した人は、
果たしているでしょうか?

おそらく殆どの方が、

自宅はもちろんのこと、
周りで導入した人も知らない

そんな感じだと思います。

そんなわけで今回は、
スマートホームの現実と普及について、
解説してみたいと思います。

誰が使ってるの?

あくまで私個人の意見ですが、
そもそも、

スマートホーム化を考え、
導入に向けて行動している

人は、おそらく世の中で
殆どいないのではないでしょうか?

まぁ、さすがにそれは
言い過ぎかも知れませんが、
少なくとも不動産業界においては、

・新築物件のスマートホーム導入
・中古物件のスマートホーム化

どちらも、全く耳にしないんですね。

もちろん、スマートホーム化に向けて、
大手の家電メーカーや設備メーカーが

積極的に研究開発を進めている

とは思います。

しかし、実態といえば、
笛吹けど踊らず
そんな感じではないでしょうか。

不満がなければそれで良し

そもそも人間は、
現状に不満を感じない限り、

新たなものを積極的に取り入れる

ことをしたがらないものです。

例えば、冷蔵庫だって

・冷えなくなったから
・何だか調子が悪いから
・電気代がかさむから
・エコポイントがつくから(昔は)

買い換えるのであって、
現在の冷蔵庫に不満がなければ、
そのまま使いますよね?

車やバイクのような、
趣味性の高いものであれば、

「最新型の〇〇が欲しい!」

ということになるでしょうが、
スマートホームのような

生活インフラの自動化

に趣味性を見出し、
高いコストを支払いたい人は、
ほとんどいないと思うのです。

機能を使いこなせるか?

また、実際に
スマートホームを導入したとして、
それを使いこなせるのか?
という問題もあります。

例えば、スマートフォンは現在、

子供から高齢者まで普及している

情報インフラですが、実際に

スマホが持つ全機能を
存分に使いこなしている人

は、どれだけいるでしょうか?

おそらく殆どの方は、
スマホに入っている機能のうち、

ほんの一部しか使っていない

のではないかと思います。

かく言う私自身だって、
似たようなもんですよ。

Amazonのアレクサを
持っている当社のスタッフも、

「最初は色々試してみたが、今は
タイマー機能ぐらいしか使っていない」

とコメントしていました。

おそらく、多くの人は
便利なツールに憧れたとしても、
日常的に使いこなせるかどうかは、
また別の話だと思うんですね。

手の方が早かったりして…

つまり、そんな
そこそこのIoTリテラシーしか、
持たない多くの人達が、

高いコストを費やしても、
スマートホームを使いたがるか?

というと、
私は疑問しかないのです。

結局、設定を失敗したり、
操作が上手く出来なかった挙句、

「手でやったほうが早いよ!」

などと、
匙を投げ出す気がするんです。

そんなスマートホームの機能を、
アパマンのオーナーが
採算度外視で導入してしまったら、
どうなるのか?

・入居者は使いこなせない
・管理会社も良く分からない
・故障してもメーカーまかせ

結局、メーカー以外の誰もが
その利益を享受出来ない
ことにもなりかねませんよ。

スマートホームの未来

もちろん、そんなことは
家電や設備メーカーも
重々承知しているでしょうから、
将来的には、

・規格の共通化
・使いやすさの向上
・より一層のコストダウン

という方向に向かうでしょう。

逆に、そのような進展がなければ、
スマートホームの未来は暗いです。

2007年にiPhoneが発売されて以降、
世の中の情報インフラやメディアは、
劇的に発達しましたよね?

そんなドラスティックな転換を、
スマートホームの研究開発にも、
期待したいところです。

村上

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