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バブル期物件の良し悪しとは?

村上です。

みなさんは、
「燃え尽き症候群」という
言葉をご存知でしょうか?

ネット辞書のコトバンクによると、

******

昨日まで元気に働いていた人が、
急にやる気を失って何もしなくなる。

何もしたくなくなり、
仕事をさぼったり手抜きをしたりなど、
真面目さを欠くようになる。

https://kotobank.jp/word/燃え尽き症候群-178522

******

とされているのですが、
不動産投資家の中にも、
このような燃え尽き症候群が、
少なからずいたりするんです。

投資を始めた当初は、いわゆる
「物件を買いたい病」に取り憑かれ、
毎日のようにインターネットで
物件検索をしていたものの、
物件を保有して数年が経過した頃には、

当初の熱はすっかり冷めて、
どうでも良くなった自分がいる

なんて話が、珍しくないんですね。

私自身は、不動産投資に対して
情熱が燃え尽きた経験は無いですし、
この業界に入って20数年もの間、
飽くなき欲求を探求し続けた
人間の1人ではあるのですが…

確かにこの業界で激しい競争に
晒され続けていると、

当初の意欲が燃え尽きてしまう

という心境に至ることも、
理解出来なくはありません。

それは別に、不動産投資に
限った話では無いと思います。

例えば、生まれてから現在に至るまで、
趣味や趣向が常に一貫している人は、
そうそういないですよね?

中学生の頃はAが好きだったけど、
大学生でBに没頭した結果、
現在はCが趣味だったりする

なんて話は、どこにでもあるでしょうし、
それを非難されるいわれも無いはず。

投資に置き換えるなら、

数年前は不動産投資一筋だったけど、
現在は、株式に関心が移っている

なんてことも、珍しくはないでしょう。

結局、その時々で何に関心があるかは、
投資家によって千差万別なわけで、
仮に不動産投資で燃え尽きたとしても、
誰もそれを咎める権利はありません。

まぁ、個人的な感想としては、
すごく勿体ないなぁという気が、
しなくも無いですけどね。

バブル期物件の良し悪しとは?

さて、本題です。

先日、こんなご相談をいただきました。

******

最近、バブル期に建てられた
デザイナーズマンション案件を、
良く目にするようになりました。

バブル期当時の建物は、
洗練されている印象がある一方、
凝り過ぎだと感じることもありますが、
これから検討するにあたり、
メリットデメリットがありましたら、
教えていただきたいです。

******

とのこと。

確かに、昭和末期から平成にかけての、
バブル期に建設された多くの物件は、
当時の世相を反映して

・コストを掛けた重厚な建築
・こだわりの奇抜なデザイン
・無駄とも思えるスペース効率

など、現代の新築マンションとは
思想が大きく異なっているため、
気になる投資家も多いと思います。

今回はそんな、
バブル期物件の良し悪しについて、
少し解説してみたいと思います。

お金を掛けたバブル期

まず始めに、コストを掛けた
重厚な建築という点について。

現在の安普請なマンションとは違い、
バブル期のマンションは総じて、
しっかりした建造物が多いです。

当時と現在では、
近年のインフレなどの影響もあり、
単純な金額の比較は出来ませんが、
総じてバブル期物件のほうが、

「お金をきちんと掛けているな」

という印象が伝わって来ます。

躯体の厚さも全然違いますし、
コンクリや鉄筋をふんだんに使い、
がっちりした造りをしていますから、
すごく重厚感があるんですね。

どれだけ時代が過ぎても…
テクノロジーが発達しても…

しっかりと建てられた建造物は、
ちょっとやそっとじゃ壊れない、
普遍的な良さを持っているのです。

コスパ重視で薄っぺら?

一方、現代の新築はどうでしょうか?

バブル崩壊から近年に至るまで、
長いデフレを経験した日本では、

「コスパありき」
「良いものを安く」

というマインドが未だに尾を引き、
アパマンや戸建の建築にも、
その特性が色濃く反映されています。

良い意味でも悪い意味でも、
無駄が一切許されないわけで、

手狭なハコにギュウギュウ詰め込む

そんな設計がされた多くの物件が、

・窮屈でゆとりがない
・部材がペラペラで頼りない
・建物がいかにも安普請

といった、
格安のビジネスホテルみたいに、
安っぽい造りばかりなのです。

お金を掛けてしっかり建てた物件と、
コスパと効率重視でペラペラな物件。

築年数は30年以上違いますが、
建物に対する考え方も当時から、
大きく様変わりしてしまったんですね。

奇抜なデザイナーズ物件

さて、そんなバブル期の物件ですが、
お金を掛けてしっかり造られたお陰で、
現在でも、高い取引相場が
維持されているのか?というと、
必ずしもそうとは言い切れません。

立地の良し悪しによって、
その価格は千差万別なのはもちろん、

大規模修繕などの維持管理

次第で、建物の資産価値は
大きく変わってしまうからです。

さらに、バブル期の物件で
厄介な存在とも言えるのが、
デザイナーズ物件にありがちな、

奇抜なデザインや間取り

ではないでしょうか。

住む人のことをあまり考えず、
デザイナーのこだわりを優先した結果、

生活上、明らかに使いにくい

というデメリットばかりが目立ち、
市場での取引価格もそれなりという
ケースが多いものです。

あなたの好みはどっち?

ただ、奇抜なデザインが嫌なら、
自分好みにリフォームするとか、
賃貸向けのシンプルなものにするとか、
やりようは幾らでもあるわけで、

毛嫌いする意味は特にない

と、私は考えています。

しっかりした造りの物件が、
割安価格で手に入るのであれば、
前向きに検討するのも良いでしょう。

ただし、戸建のデザイナーズに限っては、
見た目の豪華さとは裏腹に、

・維持修繕コストが多額になる
・銀行の融資が付きにくい
・次の買い手が見つからない

など、デメリットも多々ありますから、
購入は慎重を期して下さい。

個人的には、ペラペラの築浅物件より、
重厚でゆとりのあるバブル期のほうが、
好みだったりしますけどね。

がんばりましょう!

村上

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