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建物名の変更は有り?

村上です。

以前、日経新聞の記事で、

経済界や学識者が参加する
「令和国民会議」が、
各県の知事有志による
「知事連合」と、
人口減少問題について討議した

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA072XX0X00C23A8000000/

というニュースがありました。

出席者からは、

・東京一極集中の是正
・外国人人材の活用

について、
意見が相次いだとのこと。

広島県など複数の知事からは、

「東京一曲集中を是正し、
地方の多様化を推進すべきだ」

といった声が上がったそうです。

東京一極集中の是正については、
かなり前から議論されていますが、
一極集中の勢いは弱まるどころか、
年々増しているのが現状であり、
私自身もその流れについては、
致し方ないという認識です。

そもそも、地方の若者が
働き口の無い地方から、

憧れの東京に住みたい!
都会の職場で働きたい!

と思うのは、
無理もない事だと思いますし、
ましてや、既に東京にいる
地方出身者に対して、

地方に早く戻って来なさい

と促すことも、
はっきり言って無駄だと思います。

キラキラした都会に憧れるのは、
男性だって女性だって一緒。

のどかな田園風景の地方に、
その代わりが担えるのかというと、
無理な話ですよね?

私だって自然が好きですし、
海の見えるマンションに引っ越して、
のんびり過ごしたい願望もあります。

でも、だからといって、
東京から軸足を移す気は全くなく、

いつでも東京に行ける逗子や葉山

あたりがベストかなと。

少なくとも、地方の知事が
東京一極集中を是正したいと
本気で考えているなら、

県内の一次産業や観光に対し、
ITやAIなどをフル活用して
ブランド化すると共に、
その担い手を東京だけでなく、
全国から集めるぐらいの競争力を、
鍛えて欲しいですね。

東京が競争で勝ち続けるのと同様、
地方だってこれからは生き残りです。

魅力に乏しい地方の中には当然、
競争で破れ去るところもあるはず。
でも、それでいいと思います。

このまま座して死を待つより、
地方は今後の生き残りをかけて、
本気で取り組んでもらいたいです。

建物名の変更は難しくない?

さて、本題です。

読者さんから、
以下のようなご質問を頂きました。

******

この度、中古アパートを
初めて購入する予定ですが、
売買契約の特約事項として、

アパート名の変更

が必要であるということを、
担当者から聞きました。

以前、大家仲間の先輩から、
建物名を変更するのは面倒だと
いう話を聞いたこともあり、
正直、やや躊躇しています。

建物名の変更特約というものは、
珍しいものなのでしょうか?

******

確かに、建物の名称を
変更することはありますが、
その殆どは買主の意向によるもの。

売主が要求するというのは、
かなり稀なケースだと思います。

今回はそんな、
建物名変更の是非について
少し語ってみたいと思います。

変更は良くある話

まず始めに、
建物名を変更すること自体は、
さほど珍しいものではありません。

例えば、購入する予定の建物名が

「〇〇荘」
「ニュー**ハイツ」

といった、昭和感丸出しの
古臭い建物名だったりすると、
若い世代の入居者から、

「何だか古臭い名前だな」
「室内も古いのでは?」

などと、ネガティブな
印象を持たれかねませんよね?

そこで、私たち物件のオーナーは、
積極的な客付けを目的に、

・登記簿上の住所変更登記(法務局)
・住居表示変更の届出(自治体)

を良くやったりするんです。

ちなみにこれは、
登記簿や住居表示に建物名が
記載されている場合に限ります。

最初から登記簿や住居表示に
記載されていない場合は、
変更登記や届出は不要ですので、
ご留意下さい。

手続きも難しくはない

さて、本題に話を戻しましょう。

私自身も過去にファンドから、
バルク(一括)購入した物件で、
似たような経験がありました。

建物名にファンドの名称が
使われていたことから、
購入後に建物名を変更する
必要に迫られたのです。

役所に建物名の変更を申請し、
住居表示を変えてもらうのですが、
実際にやってみると、

手続き自体は全く難しくなかった

ように記憶しています。

結果的にその物件は、
住居表示にマンション名が
入っていなかったため、
変更申請はそもそも不要
だったのですが、それでも

・手続きが煩わしい
・役所の審査が厳しい

といった印象は無かったですね。

実際にやってみよう!

また、これは別件ですが、
「〇〇荘」というボロアパートを
購入した後で、
建物のフルリノベーションを、
実施したことがありました。

ピカピカのリノベ済アパートで、

「〇〇荘」はさすがにどうよ?

ということで、住居表示の変更を
役所に届け出たのですが、
その時も同様に、手続き自体は
簡単に済んだと記憶しています。

つまり、建物名の変更自体は
それほどハードルが高くない
わけで、ご質問者さんがいう

先輩大家は面倒だと言っていた

という話は横に置いておき、
実際に手続きをやってみれば
わかる話ではないでしょうか。

もちろん、自治体によって
手続きの違いはあるでしょうが、
ご質問者さんの物件が
所在する自治体においても、
そう大きな差はないはずです。

リブランディングのために

また、建物名の変更は
役所への手続き以外にも、

・外壁のロゴを付け替える
・周囲の看板表記を変更する
・入居者に変更を通知する

といったプロセスが必要ですが、
これも面倒なものではありません。

建物そのもののリフォームや
リノベーションに比べたら、
低コストで済みますから、
資金的にも問題はないはず。

そもそも、売主が特約で
縛っているということであれば、
「ハイツ鈴木」といった感じで、

自分の名前が建物名に入っている

可能性もありますから、
変えることに躊躇する必要は、
無いのではないでしょうか?

何より、建物名の変更は

・手続きは簡単
・コストが安い

にもかかわらず、
強力なリブランディングが
出来るのですから、
やらない手はないと思いますよ。

がんばりましょう!

村上

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