BLOG

ブログ

過去の選択を振り返るな!

村上です。

このところのインフレによる
食料品価格の高騰で

エンゲル係数が
40年ぶりの高水準に達した

というニュースを、
先日の日経新聞で読みました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA192Z50Z11C23A0000000/

エンゲル係数と聞いて
多くの方は、

高価な外食など、
贅沢な食生活を送ることが、
エンゲル係数を引き上げる

というイメージを
お持ちだと思います。

「今月は飲み会が続いたから、
エンゲル係数が上がっちゃって…」

みたいな使い方を良くしますが、
そもそもエンゲル係数とは、

消費支出に占める食費の割合

を示す統計学的な指標であり、
個人的な贅沢や無駄遣いが、
エンゲル係数に直接的な
影響を及ぼすわけではありません。

分かりやすく言えば、

エンゲル係数アップ=インフレ
エンゲル係数ダウン=デフレ

ぐらいに捉えておいた方が、
良いと思います。

実際に食料品価格の高騰は
あらゆる品目に及んでおり、
特に、食べ盛りの子供を
抱えている大家族などでは

家計への圧迫が
大変なことになっている

という話を聞いています。

極端な話、
戦後間もない頃のような、

ご飯に梅干しや漬物だけ

そんな生活が
当たり前という家庭が、
珍しくなくなるかも知れません。

いや、梅干しは今高いから、
昔のような日の丸弁当は
贅沢品の位置付けでしょうか(笑)

まぁ、そんな話はさておき…
今回のインフレは

世界的なインフレ傾向に、
日本の円安が重なった

ある意味、
悪いインフレでもあります。

正しいインフレなら、
所得も比例して上がるのですが、
今回は

所得が上がらないのに、
モノの価格だけが上がる

という、いわゆる
スタグフレーションなわけで、
困窮する人たちが今後、
ますます増えることは確実。

そう考えた場合、これまでの

所得は低いがモノも安かった

デフレの時代が何だか、
懐かしくも感じられますね。

過去の選択を振り返るな!

さて、本題です。

近年の不動産価格高騰で、
多くの不動産投資家から

「あの時買っておけば…」
「物件を新築しておけば…」

という声を聞く機会が
増えたように思います。

確かに、
今から10年以上前は
首都圏の不動産も
手が届く価格でしたし、
新築コストも現在より
随分と安く済みましたから、

過去の選択ミスを嘆く

という気持ちも、
分からなくはありません。

しかし、
過去を振り返ったところで
何のプラスにもなりませんし、
大事なのはこれからのはず。

今回はそんなマインドセットを、
少し語ってみたいと思います。

この世は諸行無常

「諸行無常」という
言葉がありますよね。

ネット辞書のコトバンクによると、
諸行無常とは仏教教理の1つで、

世の中の
いっさいの造られたものは
常に変化し生滅して、
永久不変なものはない
ということ。

とあります。
https://kotobank.jp/word/諸行無常-80081

時代が変わるにつれ、
それまで当たり前だった事が、
当たり前では無くなるし、
人間もいつか必ず死にます。

だったら、変化を恐れたり
過去を悔やんでいるより、

変化に適応しながら、
自分の選んだ道を貫く

ことのほうが、
人生を全うするという意味で
よほど重要ではないでしょうか。

今どうするかが大事

不動産投資もそれと、
同じことが言えるはずです。

投資は日々、
決断の連続なわけで、

「あの時買っておけば…」
「仕込んでおけば今頃は…」

などと思うことも有りますが、
それは単なる空想であって、
現実ではありませんよね?

振り返ることも必要ですが、
もっと重要なのは

今どうするか?

ということ。

相場なんて、これからも
どんどん変化して行くのです。

あの時は…などと嘆いていたら、
10年後も同じように
嘆いているかも知れません。

そんな人生、
誰だってイヤですよね?

過去と現実と空想

また、世の中には

過去と現実と空想を
ごっちゃにして考えている

投資家の方が、
随分と多い気がします。

当時の選択は「過去」で、
今あるのは「現実」で、
あの時ああしておけば…
というのは「空想」です。

その境目を、
きちんと整理しておかないと、

今、どんな決断や行動が必要か?

が、なかなか
見えてこないと思うのです。

さらに、
不動産投資というものは、
自分の力量で

変えられるものと
変えられないもの

があるわけで、
10年前に1億円だった物件が、
2億円に値上がりしていても、

10年前の自分には
手が届かなかった…

なんて話がどこにでもあるはず。

だったら、そんな空想に
囚われているより、もっと

出来る事にフォーカス

したほうが、ずっと
良い結果を残せると思います。

その時点での最善を

そもそも、
未来は誰にも分かりません。

今から10年前に、
新型コロナウイルスの
世界的なパンデミックは、
誰も予見出来なかったはず。

ここ10年間の不動産業界も、
その後の不動産投資ブームから、
スルガの不正融資による冷え込み、
さらには現在に至る、
不動産価格や建築資材の高騰まで、
本当に色々なことがありました。

10年後はもちろんのこと、
2〜3年後だって見通せません。
もちろん、私もその1人です。

結局、不動産投資も

その時点での最善を尽くす

しかやりようは無いわけで、
過去をどうこう振り返るのは、
あまり意味がないと思うのです。

結果が出るまでやり抜く!

そんなわけで、過去に捉われず

きちんと前を向きながら、
その時点での最善を尽くそう!

という今回のお話でしたが、
少なくとも、

一度自分が選んだ投資は、
結果が出るまでやり抜く

ぐらいのメンタルも必要です。

どんなにその当時、
最善の選択をしたとしても、
結果を残せるかどうかは
本人の行動如何なわけで、
宝くじやギャンブルのような
一発逆転劇とはワケが違うのです。

未来は誰にも分かりませんが、
行動することは誰でも出来るはず。

せっかく選んだ投資です。
とことん突き詰めて下さい。

その積み重ねが、
未来の自分に繋がると思いますよ。

がんばりましょう!

村上

PICK UP

ARCHIVE

TOP