BLOG

ブログ

売却した物件が高値で転売?

村上です。

以前、ネットの記事で

老後に住みたい移住先ランキング

というものを見ました。

それによると、
全国の男女500人を対象に
老後に住みたい移住先の
意識調査を実施したところ、

1位 沖縄県(75人)
2位 東京都(56人)
3位 北海道(43人)
4位 神奈川県(38人)

さらに、移住先に求める条件として、

1位 近隣に商業施設がある
2位 近隣に医療機関がある
3位 交通の便が良い
4位 自然を感じられる

という結果が出たそうです。

私はこの結果に関して、
どうも違和感が拭えません。

例えば、ランキング2位の
東京都は別格としても、

1位の沖縄県や3位の北海道で、

商業施設や医療機関が充実している

とは、とても思えないからです。

もちろん、那覇市や札幌市など、
多くの人口を抱える大都市であれば、
それなりの住環境インフラが
充実していることは確か。

しかし、北海道の地方町村や、
沖縄の離島に住みたいとなれば、
話は別です。

それらの地方は、
鉄道やバスなどの交通機関も、
ほとんど期待出来ません。

どこに行くにしても不便だからこそ、
マイカーが主流になるわけで、
そこに交通の便が良いとは、
到底言えないのです。

結局、これらの意識調査は、
実際にその地に住んだことのない、

対象者の幻想に過ぎない

と言わざるを得ないんですね。

では、かく言う村上が
老後はどこに住みたいか?というと、

ハワイに移住したい(笑)

あまりにベタな回答で、
つまらないかもしれませんが、
ハワイに短期間でも滞在すると、
その心地良さに感激するんです。

生活インフラも充実していますし、
もちろん自然環境も良好です。

料理だって美味しいですし、
ドライブも楽しいですよ。

え?だったら沖縄でもいいのでは?
でも、沖縄はハワイになれないよなぁ…。

そんな妄想が渦巻く私の老後ですが、
これからが楽しみであるような、
心配であるような複雑な気分ですね。

売却した物件が高値で転売?

さて、本題です。

先日、以下のような
コメントをいただきました。

******

6年ほど保有したアパートを、
昨年春に売却したのですが、
先日、物件探しをしていた折に、
私が保有していたアパートが、
売りに出ている事を知りました。

私が売却した際の価格は
約7千5百万円でしたが、
現在の売り出し価格は約9千万円。

昨年と現在では、
市況の違いもあるでしょうし、
実際に売れた場合の成約価格は、
それより低くなるかも知れませんが、

まだ持っておけば良かった…
出口戦略を誤ったのかも…

などと、若干後悔しています。

******

後悔先に立たずという言葉どおり、
ご相談者さんの気持ちの中には、

あの時にこうしておけば…

という気持ちが、今になって
溢れているのだと思います。

しかし、そういった後悔は、
あまり意味がないことも事実です。

それはどういうことか?

理由をこれから
解説してみたいと思います。

その商売はぼったくり?

まず始めに、
こんな例えはどうでしょうか。

ある時、みなさんが
不要になった古い家電を、
リサイクルショップの買取に
持ち込んだとします。

買取価格は千円でしたが、
これまで散々使い倒したし、
今は新しい家電を買ったわけで、

まぁ千円でも売れればいいや…

そう思ってその買取に合意し、
家電を引き取ってもらったところ、
1ヶ月後に1万円という値付けで、
店頭にその家電が並んでいた!

みなさんはその光景を見て、

このショップはぼったくりだ!
散々買い叩いてあこぎな商売だ!

などと思うでしょうか。

むしろ、

機能的に古くなっていたし、
散々使ったので元は取った

不用品が片付いてスッキリし、
処分料も掛からずに済んだ

というメリットを優先し、
新しい家電を使いこなした方が、
精神的にも良いですよね?

過去は振り返らない

これは、不動産の売却でも
同じことが言えるのです。

私自身もこれまで、
数えきれないほどの売買を行い、
それなりの結果を残して来ました。

もちろんその中には、
場外ホームラン級の成功もあれば、
内野ゴロの際どいセーフもあります。

しかし、それらの運用成績について、
物件売却後に後悔することは、
まずありません。

むしろ、全く気にならないです(笑)

これはもう、
理屈やロジカルな視点ではなく、
あくまで私の性格としか、
言いようがないのですが、
この業界に長く身を置いていると、

過去の成績を振り返るより、
未来でもっと良い結果を残す

ことのほうが、
より重要だと思えて来るのです。

利益確定なら結果オーライ

例えば、私は結構な頻度で、
業者に物件を卸したりしますが、
その業者が私より高い値付けで
物件を売却したとしても、
それは当たり前の話であって、
自分が悔しがる意味はないですし、

私がエンドの客を探し出し、
業者と同じ高値で売却したい!

という感情も湧きません。

当然、その業者と同じ価格で
売れるという保証もないですから、

業者へ卸した時点で、
きちんと利益が出ている

のであれば、結果オーライですよ。

実際、過去に取引した物件が、
市場に出ていることも多々ありますが、
それらの価格に一喜一憂しても、
あまり意味のないことだと思います。

前を向いて結果を出そう!

ご相談者さんが後悔する気持ちは、
分からなくもないですが、
物件の売却時に下した決断が、
その時点で最善だったとしたら、
くよくよしても始まらないですよ。

後ろを振り返るより、
きちんと前を向いて

より良い結果を出すことに、
フォーカスしたほうが健全です。

不動産に限らず、株や債権でも
投資で苦しんでいる人の多くは、
過去に囚われていることが殆ど。

そんな状況が続けば、
精神的に良くないばかりか、
投資のモチベーションだって、
下がってしまいます。

売却物件が高値で転売されようが、
どこかの誰かが大きく儲けようが、

「へぇ」ぐらいの心持ちで
自らの投資に専念した方が、
良い結果を残せると思いますよ。

がんばりましょう!

村上

PICK UP

ARCHIVE

TOP