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冬の札幌は境界が見えない?

村上です。

以前、大手銀行5行が
住宅ローンの金利を引き上げた
というニュースがありました。

アメリカのFRBによる、
インフレ抑制目的の利上げに伴い、
日本の長期金利も吊られたことが、
背景にあると言われています。

その後、
日銀による強力な金融緩和もあり、
金利は下げに転じたりしていますが、
私は個人的に、これまでの
住宅ローンにおける超低金利は、

タダ同然でお金が借りられる

ぐらいのイメージでしたから、
金利が上昇基調となるのは、
ある意味、正常な状態に
戻るものだと考えています。

もちろん、誰だって金利は
安いに越したことはありませんし、
かく言う私自身だってそう。

しかし、お金を貸す側である
金融機関にとってみれば、
国の政策を受けて、
タダ働きするようなものですから、
ある意味、今までが異常だったのです。

しかし、今回の利上げによって、
これから徐々に上げていくよという、
意思表示がなされたのですから、
そこは止むを得ないと思います。

ただし、大幅な利上げは
不動産や建築業界はもちろん、
さまざまな分野に影響を与えますから、

時間をかけて緩やかに利上げする

ぐらいがベターでしょうね。

そもそも、
私自身は日本に蔓延している、

「安ければ何でも良い」

みたいな風潮が、本当に苦手です。

・商品を買う
・サービスを受ける
・お金を借りる

いずれにしても、相手のことを考えず
ただ単に安ければOKというのでは、
日本の経済が回らないですよ。

少なくとも、バブル以降の30年近く、
殆ど賃金が上がっていない日本において、
安ければ何でも良いという風潮は、
そろそろ終わりにしたいもの。

価値のある商品やサービスに対し、
まともな対価を払うことで、
国内のお金がどんどん還流し、
日本経済を底上げして行く…

そんな経済活動の一翼を、
私たちも担って行きたいですね。

冬の札幌は境界が見えない?

さて、本題です。

当社の会員さんから、
以下のようなご質問をいただきました。

*****

札幌の物件を検討しているのですが、
北海道や東北は冬に積雪があるため、
冬季に物件数が減っていくのでは?
と危惧しています。

賃貸のような季節性の影響は、
売買でもあるのでしょうか?

*****

私自身もこれまで、
札幌の物件を数多く売買してきましたが、
ご相談にあるような季節性というものは、
特段なかったように思います。

それこそ、大雪が降る中でも
物件を見に行ったことがありますから、
季節性を感じたことはないですね。

それよりも、札幌などの
雪が多いエリアでよく感じるのは、

土地の境界について大らか

という点。

どういうことか、
これから解説したいと思います。

境界の明示とは?

まず始めに、
不動産の売買において、
土地の境界を明示することは、
とても大きな意味を持ちます。

物件の売主が売買契約締結後、
残代金支払い日までに買主に対し、

現地で境界杭(境界標)を指示して、
隣地との境界を明示する

これによって買主に、
境界を認識してもらうことで、
トラブルのない取引が可能となります。

例えば、東京や大阪など、
地価が高いエリアにおいては、
境界杭が1〜2センチずれただけで、

土地の価格が何百万も変わる

ことが、珍しくありません。

もし仮に、境界の明示が行われず、
物件の買主が不利益を被った場合、
損害賠償請求に発展する可能性も、
十分に考えられます。

そこで、境界杭の明示については、
売買契約書の条項で定めておくことが、
不動産取引では必須となっています。

あまり気にしていない?

しかし、
積雪量が多い札幌の物件では、
冬場に物件調査を実施しても、

境界杭が雪に埋もれて見つからない

ケースが良く起こります。

12月からGWぐらいまで、
約半年も雪に埋もれていることがあり、
その間はどうしても、目視での
境界明示が難しくなるんですね。

さらには、境界杭自体も
地盤が凍って解けてを繰り返して、
グラグラの状態となり、

・位置が大きくずれていた
・杭が埋もれて見つからない

ケースもあったりします。

では、現地の業者や投資家たちは、
どのようにしているのか?というと、

境界をあまり気にしていない

ようなのです。

売主や買主はもちろん、
取引をまとめる仲介業者でさえも、
東京のように、

数センチのズレがどうとか…
明示されないのはどうとか…

大きく問題視しないんですね。

雪が解けたら発見することも

なぜ、そんなことが起こるのか?

これはあくまで推論ですが、
その昔、未開の地だった北海道に、
開拓で入った先祖の人たちは、
原野を拓けば土地がもらえたわけで、

隣地との境界にあまりこだわらない

という文化が、
根強くあるのかも知れません。

まぁ、カチカチに凍った雪が、
うず高く積もっているのですから、
境界杭がありそうな箇所を、
手当たり次第掘りまくるというのも、
あまり現実的ではないと思います。

そんなわけで、冬場に買った物件を、
夏場に改めて見に行ったりすると、

「あぁ、ここはこうなってたんだ」

という感じで、未知の部分を、
改めて発見することもあります(笑)

例えば、雪が解けてみたら、
境界にあるはずだった塀がないとか…

雪に埋もれていた外壁のタイルが、
凍害によって剥離していたとか…

アイスバーンだった雪道部分が、
至る所で陥没していたりとか…

まぁ、そのような
開けてビックリな部分も、
札幌の物件あるあるだと思います。

リスクに備えておこう

そんなわけで、札幌の物件では

冬場の降雪や凍結によって、
境界について大らかな地域性がある

と言っても良いです。

もちろんそれは、
リスクにもつながる話ですから、
札幌の物件を購入検討する際は、
利回りのマージンをある程度、
厚めに確保しておきたいもの。

雪が解けてから「しまった!」は、
なるべく避けたいですよね。

村上

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