村上です。
先日、モルガン・スタンレーの
日本法人社長が、
日経新聞のインタビューに対し
国内スタートアップ企業の
成長支援に注力する
という方針を示したそうです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB134DK0T11C23A2000000/
今後、未上場企業が対象の
専門部署を通じて、
日本のスタートアップ企業、
いわゆるユニコーンを
・新規株式公開(IPO)
・海外への進出
において後押しするとのこと。
この報道、みなさんは
どう思うでしょうか?
私は個人的に、日本の
ユニコーンは海外と比較して、
殆ど出て来ていない
という気がしてなりません。
そもそも、世界一成功した
社会主義国家と揶揄される
日本において、
経済競争でのし上がる
ことの出来るユニコーンが、
果たしてどれだけいるのか?
ここ10年ぐらいで
頭角を表して来たのは、
せいぜいメルカリぐらいで、
その他はほぼ外国勢。
メルカリに至っても、
長らく赤字決算が続いていて、
海外進出どころのレベルには
追いついていないと思います。
私自身も、ここ数年ほど
ベンチャーキャピタルの仕事で
そっち界隈を見て来ましたが、
私が会ったベンチャーの多くは、
やる気が全く感じられない
人たちばかり。
大した成果が出ていない
にもかかわらず、
資金集めだけは熱心でした。
そんなんじゃ、
ハングリー精神が旺盛な
欧米や中国のユニコーンに
太刀打ち出来ないですよ。
もちろん、私の知る範囲が
日本のユニコーンの姿と
いう訳ではありませんが、
概ねそんな感じではないかと、
邪推してしまいます。
がむしゃらに働いて成果を出し、
世界進出した昔の日本企業とは違い、
現代の日本人は働かなさ過ぎ。
温室で育った日本の若者が、
海外の厳しい市場に食い込むことは、
そう容易いものではないはずです。
もっと野心を持って
成果を出すことにこだわれば、
資金なんて幾らでも付いて来ますよ。
日本のユニコーンを目指す
経営者たちは、その点をもっと
真摯に受け止めてもらいたいです。
基準を持つことの大切さとは?
さて、本題です。
不動産に限らず、
どんな投資でも同様ですが、
自分なりの基準を持つ
ことは、自身の投資を
成功へ導くために欠かせない
ポイントの1つです。
・この額以下なら買う
・この収支なら買える
といった、
確固な基準を持つことで
良い物件が買える一方、
・基準を持っていない
・曖昧でブレブレ
そんな体たらくでは、
いざという時に
投資判断が鈍ってしまいますよね?
とはいえ、自分なりの
投資基準を持つことは、
口で言うほど簡単でないのも事実。
今回はそんな、
基準を持つことの大切さについて、
私なりに解説したいと思います。
昔の基準は通用しない
まず始めに、
自分の基準を持つと言うことは、
冒頭で述べたように、
簡単なものではありません。
まず、不動産投資に関する
最新の情報を持っていなければ、
全くもって意味を成さない
基準になることも多々あります。
例えば、バブル期に培った
30年以上前の基準で、
現代の不動産投資を実践しても、
成功は難しいですよね?
「これが自分の基準だ!」
などと力んだところで、
業界の人間としては
「はい、そうですか」
ぐらいの冷めた目で
あしらわれるのがオチです。
最新の知識と相場勘
そういう意味で、
自分なりの基準を持つには、
不動産に関する最新の知識と
相場の勘を持ち合わせること
が必須となります。
例えば、
「3LDK超の部屋を
5千万円で探しています」
と言っても、そんな物件は
首都圏に存在しないわけで、
「じゃ、北海道行って下さい」
と言われるのがオチ。
あるいは、
「23区内の好立地で、
表面10%の物件を探しています」
という投資家がいたら、
「そんな物件あるわけがない!」
などと言われてしまいますよ。
100点満点の物件?
結局、この業界は日々
新たなトレンドが起こっている
わけで、数年前のスタンダードが
全く役に立たないことも、
珍しくありません。
数年前の常識が
現在では非常識
そんなことが、
この業界では多々あるのです。
そうなると、物件購入以前に
交渉のまな板にも乗らないわけで、
その辺の感覚はしっかりと
自己の基準をアップデートし、
最新の情勢にフィットする
ようにして下さい。
また、100点満点の物件は
この世には存在しないぐらいに
考えておかないと、
空振りばかりで物件が買えない
ことにもなりかねません。
自分なりの基準を持ち、
どこまでなら妥協するか?
妥協出来ない部分はどこか?
その辺を、
明確にしておいて下さい。
人生は妥協の連続
そもそも、人生なんて
妥協の連続だと思います。
超お宝の物件が回って来るなど、
一発大儲けのラッキーパンチも
時には起こり得るでしょう。
でも、それって
再現性に乏しいですよね?
10年に1度のラッキーを
延々探し続けるぐらいなら、
自分なりに妥協出来る部分を模索し、
儲かる物件を手堅く増やし続ける…
そんな投資の方が、
結果的に上手く行くはず。
残念ながら近年は、
不動産価格の高騰によって、
物件が買いにくくなっていますが、
それでも、買って良い物件は
市場に必ず存在します。
100点満点の物件が無い以上、
確かな基準を持ち、それに
見合った物件のみを購入する。
そのためにも、
自分なりの基準を持つことが
必須になると思います。
基準を設定しよう!
自分なりの基準を持つには、
・数多くの物件を調査して
・収支シミュレーションを行い
・期待する利回りに合わせて
・買って良い価格を模索する
この繰り返ししかありません。
また、現在における自分の属性で
どのくらいの融資が引けるのかも、
定期的にチェックして下さい。
良い物件が出たにもかかわらず、
銀行の融資が付かなかったら、
検討する意味がないですよね?
その辺を総合的に考えた上で、
自分なりの
買って良い基準を設定しておく
これがあれば、
買い判断に至るスピードが
加速すると思いますよ。
がんばりましょう!
村上