村上です。
私はどちらかというと、
〇〇ランキングみたいなものに、
あまり興味がない人間です。
・住みたい街ランキング
・人気就職先ランキング
・平均年収企業ランキング
とか、そんなこと
どうでもいいじゃん!
というランキングも多いですが、
そんな中、
世界の超高層ビルランキング
TOP50
という記事を
読む機会がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1657D0W3A011C2000000/
こちらもあまり
興味はなかったのですが、
唯一気になったのが、
TOP50の約半数が
中国に集中している
ということ。
そもそも私は、
中国の建築物というものを
あまり信用していません。
建設や不動産業界の人間が
現地に行くと分かるのですが、
端的に言うと、
中国の建築物はハリボテ
という印象です。
コストを掛けず、
劣悪な作業環境で
スケジュールも圧縮
そんな状況下で
完成した建物ですから、
ぱっと見はキレイなものの、
細部の仕上がりはひどいと
言わざるを得ないんですね。
日本は自然災害が多いため、
厳しい建築基準をクリアする
必要があるのですが、
向こうはそれほどでもないため、
ハリボテが多くなるのかも
知れません。
しかし、世界のTOP50に
入るような超高層ビルが
ハリボテだったとしたら、
誰だって良い気はしませんよ。
当初は華々しく開業しても、
数年後には劣化が酷くなって、
〇〇が崩落した!なんて
事故にでもなれば、
超高層建築物だけに
重大な事態にもなりかねません。
日本の技術力を考えれば、
世界一高いビルを建設することも
難しくないとは思いますが、
あとは景気の問題でしょうか。
高止まりもそろそろ終了?
さて、本題です。
不動産価格の高騰によって、
物件が買えないという
不動産投資家が増えました。
私はこの点について、
買える不動産はいつの時代にもある!
ということを、これまで
みなさんに伝えてきましたが、
市場全体における取引件数は、
ここにきてかなり下がっている
ことも事実。
そもそも物件の供給が少なく、
出ても価格が高止まりなので
売買が成立しない状況です。
例えば、ここ数ヶ月間
「売り物件があればご紹介下さい」
といったFAXやメールが
かなり増えているのですが、
それは多くの営業マンが
取引が無く苦しんでいる
表れでもあるのです。
しかし、今回の高止まりも
そろそろ終焉に向かうのでは?
という見方も出ています。
今回はそんな話を、
深掘りしてみたいと思います。
価格高騰の原因
みなさんもご存知のとおり、
ここ10年ほどの間で、
首都圏や大都市部における
不動産価格は大幅に上がりました。
・建築資材
・人件費
などの高騰に加えて、
新型コロナなどによる
・世界的なインフレ
も、不動産価格の高騰を
大きく後押ししています。
さらに、
郊外や地方などの物件も、
都心の価格高騰による余波で、
軒並み高止まりを続ける
という、かつて無い状況が
続いているわけで、
物件を買えない投資家が
大幅に増えてしまったのです。
物件が売れない!
現在の不動産市場は、
冒頭でも触れたように、
・売り物件の供給が少ない
・価格も基本的に高止まり
である一方、
・状態が良好で
・立地も良く
・値段も手頃
といった、
買い手の付きやすい物件は、
とにかく少ない状況のため、
物件が高くて売れない!
良い物件も出て来ない!
という一種の閉塞感が、
この業界全体に漂っているのです。
売主も高く売りたい
さらに、その流れに
拍車を掛けているのは、
高値売却を期待する売主
の存在です。
これだけ相場が上がれば
相続案件などを除き、
安売りする理由がないですし、
「近隣の物件が1億円だから、
うちもそのぐらいで売りたい」
という横並びの考えに至るのも、
無理はないと思います。
しかし、自分達が住むために
買う実需の物件はさておき、
投資用物件の価格は主に、
・収益還元法(DCF)
によって決められているわけで、
郊外や地方の利回りは現時点で、
全く投資に見合わない
ことが明白。
融資もそれ以上は出ないですし、
賃料も一部のエリアを除いて
そんなに上がってはいないのです。
緩やかに値を下げる
その一方、
インフレが続く中でも
国民の所得は上がっていません。
実質賃金が減り続ける中、
投資用の不動産は高止まりで、
買えそうな物件も無いのですから、
手頃な株や他の投資にするか…
と、多くの投資家が考えるのも、
無理はないのです。
もちろん、私たち業者も
こんな状況が長く続くとは
考えていません。
特に、都心のあおりを受けて、
実際の資産価値と乖離する
高止まりを続けていた
郊外や地方の物件価格は、
これ以上の値上がりはなく、
緩やかに値を下げるのでは?
という予想です。
先ほども述べたように、
現時点における投資用不動産は、
どう計算したとしても
収支的に見合わないわけで、
値下がりのタイミングはいつか?
という点のほうに、多くの
関心が集まっているんですね。
値下げへ転じる前に
不動産の値下がりは、
まず地方から進むと思われます。
地方から郊外へ
郊外から都心へ
といった流れになるでしょう。
そういう意味で、
地方や郊外の保有物件を
早く現金化してしまいたい
というのであれば、
値ごろ感のある価格帯まで、
値下げして売ったほうが良い
と思います。
価格の高止まりが終わって
値下げに転じれば、
多くのオーナーが売り急いで
相場が加速度的に下がる
こともあり得るからです。
売却を検討している方は、
今後の市場動向を引き続き
注視しておいて下さい。
がんばりましょう!
村上