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その行為は地上げ屋なの?

村上です。

先日、住宅ローンの
フラット35に掛かる金利が、

子どもの人数に応じて、
最大で1%優遇される

措置を適用開始したという、
ニュースがありました。

国がフラット35を管轄する
住宅金融支援機構を通して、

子育て世帯の住宅取得支援

を推進するため、
臨時国会で2023年度の
補正予算案が成立すれば、
2024年2月から適用されます。

具体的には、
借り入れから5年間、

子ども1人の世帯では
金利を0.25%引き下げ

子ども2人の世帯では
金利を0.5%引き下げ

子ども3人の世帯では
金利を0.75%引き下げ

子ども4人以上の世帯では
金利を1%引き下げ

さらに、
子どもが5人以上の場合は、
借入から6~10年目も
金利を引き下げるとのこと。

さらに、子どものいない夫婦でも、

夫婦のどちらかが40歳未満

であれば、
金利を0.25%下げるそうです。

子どもの人数に応じて
住宅ローンの金利を
引き下げるというシステムは、
素晴らしいアイデアですし、
何より分かりやすいです。

マイホームが欲しい家族は
もちろんのこと、

子どもが増えても
マイホームが買える!

という安心感から、
少子化にも一定の効果が
生まれるのではと思います。

そもそも日本という国は、
子どもの出産に対して、

産むメリットよりも
産まないメリットが多い

というネガティブ要素があり、
それが少子化の一因と
なっていたことは否めません。

それを踏まえて国は、
異次元の少子化対策として

・児童手当
・育休や時短勤務
・出産費用や保育費用
・奨学金

など、さまざまな部分で
子育て世帯への支援策を
打ち出しているのですが、
今回の金利優遇もその1つ。

昨今、不動産相場の高騰や
建築コストのインフレなど、
マイホームが欲しい家族にとって、
大きな逆風が吹いています。

そこへフラット35の優遇措置が
どの位の効果をもたらすのか?

今後の動向に注目したいですね。

その行為は地上げ屋なの?

さて、本題です。

先日、こんな
ご相談をいただきました。

******

地方の観光エリアにある実家を
相続することになったのですが、
実家の後片付けをしている際に、
地上げ屋の方がやってきて、

「こちらの土地は
 どうされる予定ですか?」

という質問を受けました。

近くに観光スポットが
あるため、隣の土地と併せて
古民家カフェなどの運営を
考えているようです。

詳しい相場などは
調査していないものの、
提示された金額に納得が行かず
申し出を断っていますが、
こういった地上げ屋さんとの
価格交渉のポイントなどは
ありますでしょうか?

脅される心配は無いでしょうか?

将来的には、
持っていてもしょうがないので、
売却しようと思っていますが、
アドバイスがあれば教えて下さい。

******

とのこと。

おそらく、ご相談者さんは
ちょっと勘違いをされている
のではないかと思います。

今日はその点について、
少し解説してみたいと思います。

それって地上げ屋なの?

まず始めに、
ご相談者さんが言われている
地上げ屋という扱いについて。

おそらく、今回のケースは
地上げ屋でも何でもなく

ごく普通の不動産業者

ではないかと思います。

そもそも私たちは日頃から
取り扱う物件の周辺に必ず、
挨拶回りをしています。

「売る予定はありますか?」
「いつでもご相談ください」

不動産業者であれば、
このような行為はごく日常的に
行っているものです。

確かに、扱っている土地の隣で、
物件を手放す売主さんがいれば、

まとまった土地が手に入る

わけで、地上げと言われても
間違いではありませんが、

いわゆる地上げ屋の行為とは、
ちょっと違うんじゃない?

という印象ですね。

専門の地上げ屋とは

そもそも専門の地上げ屋とは、
過去のメルマガでもお伝えしたとおり、

所有者に粘り強く営業を掛けて
↓↓
売値を散々叩いて格安で仕入れ
↓↓
決まった取引先に物件を卸して
↓↓
「仕切り」というマージンを得る

どちらかと言えば、
かなりグレーな専門業者のこと。

謄本を上げて所有者を探し、
個人と業者の間で直接売買する
いわゆる「物上げ」とは
大きく毛色が異なるわけで、
どちらといえば、

押し売りまがいの「押し買い」

という印象です。

おそらく、
ご相談者さんのケースでは、
純粋な「物上げ」行為であり、

地上げ屋のように強引な
営業を受けているわけではない

と思われます。

思い切って売却しては?

その点を踏まえた上で、
今回の相続案件については

持っていてもしょうがないなら、
思い切って売却してみては?

という印象です。

地方の古い物件はそもそも、
買手が付かないことが多く、
向こうから打診があっただけでも、
悪い話ではないと思います。

もちろん、
近くに観光スポットがある
人気エリアとなれば、
ある程度の値段が
付くとは思いますが、
向こうは地上げ屋でも何でもなく、
普通の不動産業者ですから、

粘り強く価格交渉すれば、
相手もきちんと応じてくれる

のではないでしょうか。

その事情を知らず、単に

地上げ屋は怖い!
脅されるかも知れない!

というのは、
せっかくの売却チャンスを
逃すことにもなりかねません。

もっと冷静に状況を捉え、
粘り強く価格交渉することを
お勧めしたいですね。

まずは相場を把握しよう

おそらく、
今回のご相談者さんは
不動産についてそれなりの
知識をお持ちでしょうから、
まずは、

近隣の売却相場を調査する

ことから、
始めてみてはどうでしょうか。

そこから、不動産業者の
提示している売却価格が

相場より安いのか?
そうでないのか?

が、はっきりするはずです。

安過ぎれば当然交渉しますし、
相場並みであれば、
もう少し上乗せしてもらうとか、
やりようは幾らでもあるはず。

そういう意味で、
相場を把握しておかなければ、

交渉のテーブルにも付けない

ぐらいに考えておいた方が良いです。

都心であろうと…
地方であろうと…

近隣の相場を知ることは、
高値売却に必須のプロセス。
まずはそこから始めてみて下さい。

がんばりましょう!

村上

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