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業者のチラシを鵜呑みにするな!

村上です。

工事の途中で工事会社が倒産した。
手付金を持ち逃げされた。

そんな話を聞く機会が増えています。

銀行の融資がつかなくなり、
不動産を買える人が減った結果、
経営が苦しくなる業者が
増えているんですね。

そんな背景もあって、

「どうやったら、
ヤバい業者を見分けられますか?」

という質問をよく受けます。

相手も必死ですから、
簡単にバレるようなことはしません。

でも、ひとつ特徴をあげるとしたら、
「入金を急かす」
ことがあると思います。

例えば、物件を紹介されて見に行ったら、
「手付金を今日ください」
と言われる場合などは、要注意。

「ライバルが多いんで、
急がないと売れてしまいます」

なんて口では言っていますが、
受け取ったお金は自分のポケットに
入れるつもりかもしれません。

その他、理由ははっきりしないけれど、

「なんとなく違和感がある」
「心の奥がモヤモヤする」

ときも、ストップのサイン。

営業職などで、
普段から大勢の人に会っている人なら
わかると思うのですが、

「この人、何かおかしいぞ」

と感じることってあるんです。
いわゆる第六感ですね。

こういうサインを感じた時は、
一度立ち止まって、
相手の言うことに矛盾がないか、
安心して進めていい内容かを、
確認することをおすすめします。

詐欺って金銭的なことだけでなく、
メンタル的にも相当なダメージを受けます。

「まさか、あの人が自分を騙すなんて!
もう誰のことも信じられない」

「どうして、気づかなかったんだろう。
オレって大バカだな・・・」

「せっかく貯めたお金を、
こんなことで失うなんて。
今まで、何をやってきたんだろう」

「許せない! 訴えてやる!」

そんな風に、ネガティブなことで
頭が一杯になってしまうんですね。

騙された自分に対して
自己肯定感も下がりますし、
本業にも身が入らなくなります。

そうなると、
不動産投資でお金を増やす
どころではなくなってしまいます。

不動産の世界では、
性善説は禁物。

悪い業者に騙されないよう、
くれぐれもご注意ください。

業者のチラシは嘘をつく?

さて、本題です。

みなさんが住むマンションのポストに、

「お住まいの〇〇エリアで、
△△平米以上のマンションを、
◇億円の予算で購入したいお客様がいます」

といった内容のチラシ、
入っていたことはありませんか?

私のところにも、
毎週のように入ってきます(笑)

中には具体的に、
「このマンションを買いたい人がいます」
といったものもありますよね。

でも、そのチラシを見て
「へぇ〜。うちのマンションも、
このぐらい高く売れるのか…」
なんて、鵜呑みにしちゃダメですよ。

今回はそんな、
不動産業者が配るチラシについて、
解説してみたいと思います。

チラシ作戦、数打ちゃ当たる

まず初めに説明すると、
チラシを撒く業者は、

・飛び込みで物件を仕入れ
・仲介することで利益を出す

ことを目的に営業しています。

業者も儲けてナンボですから、
高い利益を上げ続けるには、
より多くの物件を仕入れる必要があるんです。

でも、飛び込み営業で物件を仕入れようと、
マンションを個別に訪問したところで、
誰もドアを開けてくれませんよね?

そこで、

「このマンションを購入したい人がいます」

というチラシを作ってポストに投函し、
興味を持った人からの連絡を
“数打ちゃ当たる方式”で待っているんです。

大手だと、S友不動産あたりが有名ですね。

「購入したい人」がいるなんてウソ

不動産業者に限らず、
多くの商売にとって、
「儲けのネタ」を仕入れることは、
利益を生み出す源泉になります。

より多く仕入れるためには?
より多く仲介するためには?

店舗の窓口でじっと待っていても、
売主はそう多く訪れませんよね。

そこで、

・チラシを数多くばらまいて
・客からの連絡を待つ

これを、ひたすら繰り返すんです。

でも、チラシに載っているような、
「マンションを購入したい人」って、
本当にいるんでしょうか?

いいえ、存在しません(笑)

結局、客を集めるために、
都合のいいウソをついているだけなんです。

そんなに高く売れるの!?

では次に、チラシを見て興味を持ち、
連絡した人がその先どうなるのか?

そのストーリーを書いてみますね。

まず、連絡してきた見込み客に対し、
営業マンは、積極的に
物件を査定しようとします。

査定の結果、
相場が1億であるにもかかわらず、

「1.5億で売れそうですよ」

営業マンはそう言うんです。
聞いたお客さんは、

「え!そんなに高く売れるの!?」

当然、舞い上がりますよね?
そしてお客さんは、
売却を真剣に考えるようになるんです。

「とりあえず専任媒介で、
売りに出してみましょう」

と、営業マンは売主に勧めます。

でも、相場から1.5倍の物件なんて
当然、売れるわけがありません。

そこで、売り出してしばらくすると、

「反応が良くないんで、
少し値段を下げてみましょう」

などと言いつつ、
ジリジリ値を下げていくんです。

決断を迫る営業マン

そして、さらに追い討ちを掛ける
出来事が起こります。

「1億で買い付けが入りました!」

聞いた売主は、

「え!?話が違うじゃないか!」

ってなりますよね?

でも、ここで営業マンは
全く引き下がりません。

「いや…でもこれ、
今がチャンスだと思いますよ」

「これから値段が下がるんで、
売ってしまわないとマズいですよ」

などと、適当なことを言って、
売るように説得を試みるんですね。

さらに、ダメ押しで
知り合いの業者などに話をつけ、

7千万円
8千万円

といった買い付けを入れさせます。

「こんな額で買い付けが入るんです」
「1億で売った方がいいですよ」

と、売主に決断を迫るんです(笑)

売りたくない客に売らせろ!

事情を知らない売主は、

「やっぱりそうなのか。
このぐらいで手を打つべきか…」

と、最終的に1億で売ることを決意します。

・売るつもりがなかったのに
・業者の甘い見積もりに乗せられ
・物件を手放してしまった

まんまと業者の手口に
引っかかったというわけです。

ひどい話ですよね?

でも正直、営業ってそんなものです。

何の営業努力もなしに、
商品が右から左へ売れるのなら
営業マンなんていりません。

・売りたくない客に売らせて
・買いたくない客に買わせる

そういったマインドを、
S友不動産あたりの営業マンは、
ゴリゴリに仕込まれているのです。

真実を見抜く眼を持て!

確かに、嘘をついてまで
客に物件を売らせるのは、
如何なものかと思います。

でも、それで売る客がいる限り、
このやり方がなくなることはないんです。

みなさんも不動産に限らず、
向こうからやってくる営業マンの
トークを、鵜呑みにしちゃダメですよ。

・真実とは何か?
・相手の狙いはどこか?

これらを他人まかせにせず、
自分自身の眼で確かめるよう、
心がけてください。

がんばりましょう!

村上

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