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不動産営業マンを信じるな

村上です。

リーマンショックや
ITバブルが弾けた時も
そうでしたが、

今回の
コロナウィルス感染拡大
においても、

自分自身は関係ないと
他人事のように捉える人
が、少なからず
いたような気がします。

これだけ
感染死亡者数が増え
世界経済が混乱を極め、

各国は失業者が溢れて
多くの人が大変な目に
遭っているにも関わらず、

そういった人たちは
あくまで、

別に収入は減ってないし
自分には関係ないよね?
というスタンスです。

しかし、たとえ
収入が減っていないにしても
多くの企業が業績を下げている
状況で、果たして

自分だけは大丈夫
などと、
言い切れるのでしょうか?

業績が低迷している中で、
能力の低い人材は不要とされ
ある日突然仕事をクビになる
可能性だってあるのです。

そんな人を見るとつい、
これからの社会情勢、
そして、自分の人生を
甘く見ているのでは?

そんな印象を持ってしまいます。

もちろん、投資も
例外じゃありません。

実は、不動産で失敗した人たち
と話をすると、
失敗を自分事として
捉えていない事が多いんです。

投資上の失敗を

・業者が悪い
・銀行が悪い
・市場が良くない

などと、
他者のせいにするんですね。

そうじゃなく、

自分で決めて
自分で行動したのだから
責任は自分にある

という覚悟を持たないと
投資で勝ち残ることなど
最初から無理ですよ。

不動産投資で
失敗したとき、
誰も守ってはくれる人はいません。

空室が長期化しても
困るのはオーナーだけですし、

ローンの返済に苦しんでも、
銀行は同情などしません。

自分の力だけで
メシを食っていく

自分の行動によって
利益を生み出す

これが、他者に
一切頼れない投資の世界で、
生き延びていくために
大切なマインド。

不動産投資家は
消費者ではなく、
事業者です。

そのことを決して、
忘れないでください。

▼Casegood-カセグ-とは?

業者とどう付き合えばいい?

さて、本題です。

業者の提示する
甘いシミュレーションを信じて
儲からない物件を買ってしまった。

そんな話、この業界では
よくありますよね?

それがもし自分だったら、

投資家を手玉に取って
儲からない物件を売った
あの業者が憎い!
と、言いたくなるでしょう。

でも、それって本当に
業者が悪いのでしょうか?

そうじゃないですよね?

業者は騙す気などなく
単に物件を売りたかっただけ。

そこに
投資家が乗っかった結果、
儲からなかったという話なのです。

では、業者と投資家が、
お互いに満足し合い、
いいビジネスを継続するには
どうしたらいいのか?

今日はこの点について、
考えてみたいと思います。

営業マンに騙された?

業者が甘い見込みで
投資家を騙す

といえば、以前
大きな話題になった
「かぼちゃの馬車」
を思い出します。

投資した投資家たちは、
営業マンが提示してきた、
収支見通しに踊らされ、

満室にもならない
シェアハウスを建築して
そのツケを負わされた。

それだけ聞けば、
投資家は被害者に見えます。

しかし、
末端で働いていた
営業マンは果たして、

投資家を
ハメて騙してやろう
破産させてやろう

などと考えて、
嘘をついたのでしょうか?

いえ、実態は
そうじゃないと思うんです。

上司から課された
ノルマを達成しようと
必死になって物件を売った。

その結果、
ああなってしまったのです。

そもそもよく知らない

私は不動産業界に長くいるので
よくわかるのですが、

物件を売る若い営業マン達の
8〜9割くらいが
不動産のことをよくわかっていません。

自分の売っている物件について、
どうすれば儲かるのか?
どこにリスクがあるのか?

ということを、
表面的にしか理解していない
ことが多いんですね。

その証拠に、ワンルーム屋の
営業マンたちは、

「自分、不動産屋じゃなくて
あくまで販売屋なんで…」

などと、自分のことを
言っているくらいです(笑)

別に、不動産じゃなくても、
クルマだって時計だって、
それで儲かるのなら、
彼らは何を売ったっていいんですよ。

勧めた営業マンさえ
よく分かっていないものを、
勉強不足の投資家が買う…。

そんな状況の中で、
不動産投資をしたって
上手く行くはずがないのです。

結局、誰が悪いの?

何を言いたいかと言うと、
どんなに儲からない物件であろうと、
営業マンのトークに乗せられて
それを買ってしまう投資家が
やっぱりダメということ。

自分でシミュレーションして
儲かるかどうかを判断して
儲かる投資商品のみを買う。

これは、不動産に限らず
どんな投資だって同じです。

会社の業績や財務三表を
ろくに分析もしないで
株を買って、

大損した! と騒いだところで、
誰も同情してくれないですよね?

にもかかわらず、
世の中の大多数は、
不動産投資での失敗に限っては、

騙した業者が悪い!
融資した銀行が悪い!

と、他者のせいにする。

それじゃ、
いつまで経っても
本物の投資家になんて
なれませんよ。

相手を信じないということ

私はいい意味で、
他人の言うことを
信じないタイプ
の人間です。

それは別に、
人間不信という話ではなく、

相手の話す内容を
決して鵜呑みにせず

あくまで情報として
捉えているということ。

相手の話を聞くときは、

あぁそうなんだ
なるほどね
という感じで、
別に疑いもしませんが、

それはそれであり、
信じるか信じないかは
自分が決める
というスタンスです。

誰を信じるわけでもなく
誰を疑うわけでもない

という、
ニュートラルな姿勢で
相手と話が出来るようになるのが、

賢い投資家になる第一歩と
といえるかもしれませんね。

十発十中はあり得ない

そもそも、
業者が持ってくる物件が

10件中10件とも
儲かる物件である
なんて、あり得ない話ですよ。

それどころか、
10件中8〜9件はクソ
だと思って正解です(笑)

私自身も、営業マンが、
「いい物件が出ました!」
「これは安いです!」
などと持ち込んできた話に対して、

「どこがいいんですか」
「全然安くないですよ」
なんて返すのは日常茶飯事です。

でも、それでいいんです。

市場原理から考えても、
100%いい物件だけを
仕入れてくる業者なんて
そもそも存在しないのです。

ニュートラルに付き合え!

むしろ、

この業者は、
いい物件ばかり
持ち込んで来るなぁ…

などと思うようなことがあれば、
相手を怪しむくらいで
ちょうどいいのです。

・業者はあくまで売りたいだけ
・その言葉はあくまで情報として
・信じるかどうかは自分が決める

というスタンスを維持しつつ、
業者との関係を深めてください。

・業者はあくまで売りたい
・投資家はあくまで儲けたい

その原則を理解した上で
勝てる物件を掴んでください。

がんばりましょう!

村上

 

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