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儲けの原因に敏感になれ!

村上です。

「村上さん、
どうして不動産会社の営業マンって
不動産投資をしないんですかね?」

サラリーマン投資家の方に、
こう訊かれることがあります。

「だって、
いい物件情報が入ってきたら、
自分で買えるじゃないですか。

私が営業マンなら、
いい物件はお客さんに紹介しないで
自分で買っちゃいますよ~」

そんな風に言われて、
私も「そ、そうですね・・・」
と話を合わせたりしたこともあります(笑)。

しかし、本当のことを言ってしまうと、
不動産業者の営業マンは、
不動産投資に興味なんてありません。

彼らはコツコツと毎月の
家賃を積み上げてお金持ちを目指そうなんて、
全く考えていないんです。

そもそも資産運用をやりたい人間は
不動産業界なんて目指しませんよ(笑)

彼らが大好きなのは、
数億円の大きい物件を売って、
一度の手数料でドカンと稼ぐこと。

実際に、1億円の借金をして
一棟マンションを買い、
月に20万円の手残りを貯めていくより、

1億円の物件を仲介して、
売買金額×3%+6万円+消費税
を手数料で稼ぐ方が早いんです。

そもそも、
不動産仲介の営業マンの
多くは貯金をしません。

夜の街に繰り出したり、
腕時計を買ったり、
車を乗り換えたり・・・

若い営業マンだけでなく、
いい年をしたおじさんたちも、
皆さん元気です(笑)

次も物件を売ればすぐに
大金が入るという環境にいるので、
金銭感覚がちょっと
おかしくなっているんですね。

当然、
金融機関は彼らにお金を貸しません。
そもそも、融資を組もうにも
頭金がありませんからね。

サラリーマン投資家から見れば、
物件情報に近い有利な立場にいるのに、
彼らが収益物件を買わない理由、
おわかりいただけたでしょうか?

ただ、不動産業界にも
景気の波があり、
羽振りのよかった時代は
過去のものになりつつあります。

アリとキリギリス、
どちらを選ぶかは本人の自由です。

でも、中長期的に見たらやっぱり、
アリの方が豊かになれることは
間違いありません。

もちろん、私、村上も、
不動産投資は大好きです(笑)
地道に、コツコツ、いきましょう!

原因にフォーカスせよ!

さて、本題です。

老後の2千万円不足問題をきっかけに、
あちこちのメディア等で、

・〇〇が儲かる
・これからは**

といった「儲けネタ」が、
盛んに取り上げられています。

さらに政府も、

・副業の推進
・貯蓄から投資へ

と、国の制度に依存しない
資産形成を勧めています。

そんな中、不動産投資に
興味を持つ人も増えていて、
私の勉強会にも新しい人が
多くなっています。

彼らと面談をして思うのが、

「村上さん、僕は不動産で勝つには
ここが大事だと思うんです」

というような話をするとき、
ピントがずれている人が
意外と多いということです。

「それじゃ、儲からないですよ」
と言いたくなってしまいます。

ちょっと詳しく、説明しますね。

株は「儲ける」ためにやる

仮にみなさんが、

・株式投資を始めたい
・株でお金を儲けたい

と考えて、複数の銘柄の
株を購入したとしましょう。

保有した時点で、あなたは
・株をやっている
ということに、
間違いはありません。

でも、株を買う目的って
株を保有することではなく、
・お金を儲けること
ですよね?

つまり、株で儲けるためには
その株を売ったり買ったりして
利益を出す行為が
必要となるんです。

「原因」「結果」とは?

え? 村上さん…
そんなの当たり前じゃん
って思いますよね(笑)

それでも、
私がこんなことをいうのは、
理由があります。

それは、多くの投資家が、
本当の「儲けの原因」を
よく理解していないということ。

「儲かる原因」と
「儲かったという結果」
は因果関係という形で、
密接に関連づけられています。

それなのに、
本当の「儲かった原因」
を研究しようとしないで
とんちんかんな部分に
注目している人が多いんです。

どういうことか、
もう少しお付き合いください。

「原因」が「結果」を生む

例えば農業で、

・天気が良かったから
・野菜が豊作だった

という場合、

・天気が良かった(→原因)
・野菜が豊作だった(→結果)

この2つの出来事が、時系列の
「因果関係」になっています。

天気という「原因」がなければ、
豊作という「結果」は出ませんし、
順序を逆にすることも出来ません。

同じように
先ほどの株式投資であれば、

・株価が上がった
という「原因」をいち早く知ることで、
・売って儲ける
という「結果」を出せるのです。

そして実はこれ、
不動産投資でも
同じことが言えるんです。

「原因」を軽視してはいけない

不動産投資というものは、

・物件を安く買った
・金利が安かった
・満室がキープできた
・工事がうまく行った
・高値で売り抜けた

などの「原因」によって、
儲けという「結果」が
ついて来るものです。

しかし、多くの投資家たちは
その「原因」を自分で探ろうとせず、
儲かった本人の「言葉」を
知りたがるんですね。

成功大家さんの出した本を読み、
・成功した人の言うことだから
・そのノウハウは間違いない
と思い込んでしまう。

そして、残念なことに
本当の「儲けの原因」を
スルーしてしまうんです。

成功という「結果」

極端なことを言えば、
成功した大家さんが、
「長財布を使っている」
と言ったら、
長財布を買いに走ってしまう…。

でも、本当の勝因は
そこじゃありませんよね。

その時、見るべきなのは
数字であり、ロジックです。

それにもかかわらず、
まったく根拠のない「言葉」を
信じてしまう人がいるんですね。

・成功者は早起きしている
・運動しない成功者はいない
・とにかくメンタルを強く持つことだ

こういう本も
よく売られていますよね。
でも、それってお金には関係ないですよ。

ところが世の中には、全く因果関係のない
「教訓」を押し付けてくる成功者が
非常に多いんです。

それって本当は、
「成功していた時に
たまたまやっていただけ」
というケースも多いんですけどね。

その事実に気づかず、

「成功者がああ言っているから、
自分もやってみよう」

と鵜呑みにするのは、
時間の無駄になる可能性が
高いと言わざるを得ません。

真の「原因」を探れ!

繰り返しますが、
投資の世界は常に、
「原因」と「結果」
という因果関係で成り立っています。

そこで大事になるのは、
数字やロジックという根拠のある
「儲けの原因」を探ることです。

あの人はどうして儲かったのか?
仕入れなのか?
融資条件なのか?
売却のタイミングなのか?

その部分を
きちんと探る癖を付けるべきです。

成功者の真似をすることは
構いません。

ただし、その真似が
本当の「原因」にフォーカスしているか。
これを、必ず見極めてください。

フワフワした「原因もどき」に
騙されてはいけませんよ。

がんばりましょう!

村上

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