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不動産テックが失敗する理由

村上です。

TwitterなどのSNSで、
「〇〇であるべき」
「こうするべき」
といった論調の
コメントをする方がいます。

例えば不動産投資でも、
「築古の戸建投資はこれをやるべき」
とか、

「成功する投資家はこうあるべき」
とか、決めつける方が多いですが、
いい加減止めにしてほしいです。

ここ、ツイッターですよ…
どうだっていいじゃん…
と言いたいくらいです(笑)

こういった「べき」論を
振りかざすタイプの方は、

・真面目な性格の人
・高学歴の人
・堅い仕事に就く人

が多いという印象です。
きっと、
正解/不正解をハッキリさせたい

タイプなんでしょうね。

これはおそらく、
日本教育の弊害
だと思うのですが、

私自身は逆に、こういった
何でも白黒付けたがる性格の人は、
大きな成功を得られない
と感じています。

正解/不正解を
決めつけ過ぎると、

・自分自身の視野が狭まる
・周りに敵を作りやすい
・内に篭りやすくなりがち

と、何もメリットがないんです。

確かに、その人にとっては
譲れない正論がある
のだと思います。

でも、それに固執するあまり、

・主張を頑なに曲げない
・アドバイスに耳を貸さない
・反論する相手と敵対する

ようでは、
何をしたって上手く行きません。

その人にとっての正解が、
全ての人に当てはまる
という、普遍的な道理はないのです。

それよりも、
柔軟な思考でフワフワと考える
ほうが、結果的に上手く行きますよ。

自分なりの考えは持ちつつも、
他者の意見に耳を貸して、
「あぁ、そういった考えもアリだな」
と、思考を柔軟に変えていく。

それができる人は、
どんなに局面が変わろうとも
どんなに時代が変わろうとも

世の中の流れに、
追従することが出来るのです。

逆に、「べき」論は
思考を停止しかねません。

年代が上になればなるほど、
「べき」論から抜け出せなくなる
ケースが多くなると思うので、
我々も注意が必要ですね。

不動産テックはどうよ?

さて、本題です。

〇〇テックという言葉、
みなさんもご存知ですよね?

この言葉、IT業界だけが
関係しているわけではないんです。

不動産とテクノロジーで
「不動産テック」
というものもあります。

とはいえ、
なかなか浸透していませんよね。

そもそも、不動産屋は
テクノロジーうんぬんよりも
「金さえ儲かればいい」
という業界(笑)

不動産業界の外からやってきた
IT系の人たちが始めた不動産テック
など、

最初から当てにしていない
という雰囲気もあるのです。

今日は
そんな不動産テックについて、
私なりに解説してみたいと思います。

不動産テックって?

「不動産テック」とは、
不動産とテクノロジーを
掛け合わせた造語であり、

・ネットでの顧客獲得システム
・AIによる価格の可視化や査定
・VRによる物件の内覧
・IoTを活用したスマートロック

など、その種類は多岐に渡っています。

しかし、それらの多くは、
不動産業界の慣習と馴染まずに
市場で受け入れられていない
のが現実なんですね。

そもそも、不動産テックの発端は、
IT系のベンチャーたちが、

不動産業界の古い慣習を
テックの力で改革したい!

という考えでこの業界に
乗り込んできたものであり、

業界内部からのニーズ
によって、
誕生したものではありません。

ITベンチャーが乗り込んできた

通常、こういった
業務の効率化や可視化は、
大手の業者が社内インフラを改革
するために始め、

それが中小の業者へ徐々に浸透する
というのが、
これまでのパターンでした。

しかし、不動産テックに関しては、
特に要望がないにもかかわらず、

「今までのやり方はもう古い!」
「不動産業界に革命を起こす!」

と言わんばかりに、
業界のことを何も知らない
若いITベンチャーたちが興したもの。

その結果、
実務的に上手く行かないケースが多いのは、
ある意味、当然だと思います。

別に困ってないし

そもそも、
不動産業界というところは、
何でもオープンにすればいい
ところじゃありません。

一見さんお断りの料亭のように、
決まった顧客だけに物件を紹介し、
基本的にクローズドで営業している
不動産屋も数多くあるんですね。

そのような人たちに対して、
「テックで改革しましょう!」
「便利な世の中にしましょう!」
と言ったところで、

「いや、別に今まで通りでいいし」
と言われるのがオチ。

「不便だから変える」
のであれば良いのですが、
そもそも不便じゃないのに、
不便扱いされるんですから、
受け入れられるはずがないんですね。

テック化すべきなのは?

どちらかというと、
私たち不動産業界の人間が
テック化してほしいのは、

自分たちではなく
役所や銀行のほうです。

銀行なんて、
今だに信金の行員さんが、
自転車で営業回りをする
超アナログな世界です。

行政やインフラだって、

・道路局
・公園局
・水道局
・ガス会社
・電気会社

などが、それぞれが図面を
紙で管理しているため、
我々業者はいつも
1日掛かりで、あちこち
回らなければならないんですね。

儲からない仕事はやらない

例えばそれが、テックの力で

デジタルマップを一元化し、
パソコンなどで確認出来る

といった
横断的な導入がなされれば、

都庁に行って…
水道局に行って…
電気とガスも確認して…

というような煩わしさから、
解放されることになりますから、
大いに歓迎したいですよ。

とは言え、そのような
地味なテックに魅力を示す
ITベンチャーはありません。

手間が掛かる割に目立たず、
儲けも見出せないからです。

安易に手を出すな!

それならば、
国や自治体がコスト度外視で
力ずくでも不便な現状を変えて
いってくれればいいのですが、

お金がジャブジャブだった
アベノミクスの頃であればともかく、

現在はテックに予算を回している
場合じゃないわけで、
半ば手遅れという印象もあります。

参入するITベンチャーたちが、
派手な儲け主義から脱却しない限り、

本当の意味で必要とされる
高いレベルでのテック化は、
難しいのかも知れません。

そういえば、鳴り物入りで
この業界に参入してきた
OYOはどこへ行ったのでしょうか?

あれだけメディアにも出ていたのに、
最近は話題にもなりませんよね。

少なくとも私たち投資家は、
ポッと出の不動産テックに、
安易に手を出すべきじゃない
ことは確かだと思います。

がんばりましょう!

村上

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