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市場が高騰しているからお休み?

村上です。

以前、金融庁が
とある生命保険会社に対し、

節税保険の販売について、
業務改善命令を出した

という報道がありました。

「名義変更プラン」と呼ばれる、
多額の死亡保険金を受け取れる保険商品を、
法人名義で契約させるのですが、

途中から経営者らの個人名義に変更

して、返金率が高い時期に解約すると、
受け取った返戻金が、
通常の所得より税負担が軽い

「一時所得」として節税が可能

というのが、
この保険商品の売りだったようです。

それに対し、今回の金融庁は

・保険本来の趣旨から逸脱して
・組織的に客を集めた営業所は
・悪質性が高いのではないか?

という理由で、業務改善命令を出しました。

要は、節税したい法人経営者に対し、

「うちの保険で節税しませんか?」

などと、あからさまに営業を掛けたのが、
金融庁に目を付けられたというわけです。

私が知る限り、これまで何度も、
節税スキームの横行に対して、

税務署や金融庁がフタをした

というケースが度々起こっています。

ここ10年ほどの間でも、

・自販機や金での消費税還付
・海外不動産の取得
・社団法人の設立
・足場やドローンのレンタル

など、いろいろありましたよね?

個人的には、
本当によく考えつくものだなと、
感心するぐらいの節税スキームが、

現れては消え、消えては現れを繰り返す

という、
イタチごっこを展開しているのです。

もちろん私は、節税スキームを
ハナから否定するつもりはありません。

合法である限り、効果のある限り、
いろんな節税が有ってもいいはず。

しかし、多くのケースで問題なのは、

誰が見ても悪質だと思うレベルで、
あからさまな節税を繰り返す人間がいる

ということ。

ちょっとぐらいの節税なら、
お役所も黙って見逃してくれるのが、

節税スキームを売りにして、
多くの法人経営者を巻き込んだ結果、
社会的に悪目立ちをしてしまう

その結果、ある種の見せしめとして、
お役所がスキームにフタをするのは、
当然の帰結とも言えるのです。

節税は大事ですが、それ以上に
真っ当な納税を行うことも重要。

普段から「納税は趣味」と、
断言する私が言うのですから、
間違いないと思いますよ(笑)

市場が高騰しているからお休み?

さて、本題です。

ここ数年の、都心物件高騰によって、

「物件が欲しいけど買えない」

という叫びが、
多くの方から寄せられています。

物件がなかなか買えないため、
投資の方向性に迷いが生じ、
後ろ向きな気持ちになってしまう…

そんな投資家さんも、
結構いらっしゃいます。

しかし、
あえて厳しい言い方をしますが、
物件が買えないことを、
市場のせいにするのは、

経営者として失格ではないか?

とも思うのです。

不動産投資は息の長いビジネス。

この先10年20年と、
自分のビジネスを継続するのに、
入り口の段階から迷っている…

そんな体たらくでは、
この先が思いやられますよ。

今回は、そんな市場高騰における
投資家のマインドセットについて、
少し書いてみたいと思います。

トレーダーは儲けてナンボ

まず始めに、
こんな例えはどうでしょうか?

機関投資家に属する、
プロのトレーダーが、

・景気が悪い
・株価が下がっている

そんな状況において、
株の売買をあきらめ、
長期のバカンスに出かける…。

そんなことをしたら、
果たしてどうなるのか?

日焼けして、意気揚々と
バカンスから帰ってきたところで、
自分のデスクはないはず。

儲からない局面だからこそ、
儲けを出すことにこだわる。

常に株の売買を繰り返し、
顧客にリターンを返し続ける。

これが、本当のプロだからです。

柔軟なマインドを持とう

もちろんそれは、我々が属する
不動産業界でも同じこと。

物件価格が高騰しているから…
高利回りの物件が見つからないから…

手をこまねいて停滞していたら、
私たち業者はどうなるでしょうか?

社員に給料を払うことはもちろん、
会社の存続さえ危うくなるのです。

不動産取引のプロだからこそ、
背に腹を替えられないからこそ、
儲けを出すことにこだわり、
必死になって行動するのです。

ちなみに、私の個人的な考えでは
どんなに市場が高騰したとしても、

儲かる物件は常に存在する

と考えています。

これまで通用していた、
セオリーを当てにすることなく、

都心がダメなら郊外へ、
郊外がダメなら地方へ、

がむしゃらになって、
寝ないで儲けを狙いに行く。

そのぐらい必死のマインドで、
厳しい不動産投資の市況を、
乗り越えてもらいたいんですね。

待ってるだけでいいの?

もちろん、
私たちのような業者とは違い、
個人投資家のみなさんは、

儲からない時はひと休みし、
市場の動向を冷静に伺う

といった、
「守り」の投資も可能です。

新たな物件購入をひと休みし、
保有物件のインカムを改善する。

残債を徐々に減らしつつ、
B/Sの損益分岐点をプラスにする。

そんなアプローチも、
十分に可能だと思います。

しかし、保有物件を持たない、
新たに参入する不動産投資家は、
守るものさえありません。

収益物件がどんどん値上がりし、
手が届かない存在になりつつある。

そんな時に手をこまねいていたら、
今後の投資だって危ういですよ。

守りの投資が出来るのはベテランだけ。
ルーキーはひたすら攻めに出る!

そのぐらいのマインドで、
不動産投資に向き合ってもらいたいです。

高騰する今だからこそ

そもそも、
儲かる物件が見つからないのは、
本人の問題という可能性もあります。

例えば、

・物件の情報量が圧倒的に少ない
・物件情報の目利きが出来ない
・売主や業者との交渉力に欠ける

このような、
投資家本人のスキル欠如によって、
儲かる物件を見過ごしているようなら、
たとえ今後、市況が変化したとしても、
不動産投資の成功は危ういですよ。

今は相場が高騰していますが、
将来的に下げ相場に転じたら、
みなさんは物件をどう手放しますか?

損切りして、
これまでの儲けを相殺出来ますか?

その辺まで考えた上で腹をくくり、
この業界に参入してもらいたいです。

相場が高騰している今だからこそ、
儲けることが難しい状況だからこそ、
本気でこの業界にエントリーする。

個人投資家のみなさんはぜひ、
そのぐらいの気概を持って、
儲かる物件を必死に探して下さい。

がんばりましょう!

村上

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