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入らない理由がない火災保険

村上です。

私は不動産関係のビジネス以外に、
ベンチャーキャピタルの仕事もしています。

そこで行うのは、
ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資です。

主に高い成長率を有する未上場企業に対して
投資を行います。

勝率は1%。
100社に投資して1社で儲かるかどうか
という世界です。

投資された会社はベンチャーキャピタルに
お金を返済する義務がありません。

そして、社長の中にはビジネスに投資せず、
自分の趣味のようなモノに
使ってしまうケースもあります。

投資する側から見たら、
たまったもんではありません。

私はどの会社に投資するかを検討する際、
社長の話す内容を特に参考にします。

意外かもしれませんが、
「やたらと大きな夢を語る人」
は要注意です。

そういう人は、アイディアだけ出したら、
あとは誰かがやってくれると
勘違いしていることが多いのです。

しかし、人任せでお金儲けなんて、
できるわけがありません。
最初からそんな覚悟で儲けられるほど、
ビジネスの世界は甘くありません。

逆に、自分で営業する覚悟がある人は、
応援したくなります。
営業できる人とは、お金を稼げる人です。

アイディアだけでは、1円にもなりませんが、
その商品を売ってくることができれば、
利益が出ます。

ビジネスとは、
ふわふわ・キラキラしたものではなく、
数字です。売上です。利益です。

私自身も、そのことは常に肝に銘じています。
そして、不動産投資家の皆さんにもぜひ、
その意識を持ってほしいと思います。

南の島でセミリタイアという夢を語るのは
もちろん悪くありません。
ただし、その前に、その根拠になる数字をしっかりと
把握して、積み上げていってください。

買えている人は、人より多く銀行を回った人です。
疲れていても不動産会社に電話をかけ、
物件を多く見て回った人です。
夢を語った人ではありません。

もちろん、夢を持つのが悪いという意味ではありません。
夢を語る一方で、きちんとやるべきことを
やっていきましょう。
ラクして儲かる方法なんて、ありませんよ。

火事はなくても火災保険!?

さて、本題です。

みなさんの物件は、
火災保険にちゃんと入っていますか?

火事はなくても、火災保険ですよ!

なぜなら火災保険は、火災以外にも、
さまざまなケースで使えるからです。

・落雷、破裂、爆発
・風災、雹(ひょう)災、雪災
・水災
・盗難
・破損、汚損

さらに、地震保険に入っていれば
地震や津波まで対応してくれます。

つまり、建物自体の経年劣化や、
住人が不注意に壊したなどのトラブル以外は、
ほとんどカバーしてくれるんですね。

すでに活用している方も多いと思いますが、
あらためて解説してみましょう。

火災保険は「使える!」

最初に言いたいのですが、
「火災保険」という名前、
どうも紛らわしいと思いませんか?

・火災のための保険で
・それ以外では使えない

こんな、間違ったイメージを
持っている人も、
世の中には多いはずです。

しかし、冒頭で触れたように、
火災保険はさまざまなトラブルにおいて
有効活用できるんです。

・配管が詰まった!
・水漏れして下の階が濡れた!
・石が飛んできてガラスが割れた!
・ポストの鍵がイタズラされた!
・給湯器が壊れた!

特約にもよりますが、
こんなケースまでカバーできます。

もちろん、保険を活用するためには、
注意も必要です。

虚偽の申告をしたり、
建物を意図的に壊すなどして
保険金を受け取ると、犯罪行為になります。
そこは十分に気を付けてください。

孤独死も火災保険で

実践会の会員、Kさんの
エピソードを紹介しましょう。

Kさんが保有するアパートの一室で、
昨年、孤独死が発生したそうです。
しかも、死後3ヶ月が経過していました。

亡くなった方は身寄りがなく、
保証会社の更新も切れていたとのこと。
結局、

・遺体の処置費用
・清掃費用
・リフォーム費用

これらがすべて、オーナー負担に
なってしまうところでした。

ところが、たまたま死亡診断日の直前に、
「孤独死保険」に加入しており、
費用の大半を、保険でカバーできたそうです。

孤独死保険自体は、
単体で加入することもできますが、
多くの火災保険でも、
特約として用意されています。

現在、火災保険に加入している方も、
その保険に特約がないかどうか、
もう一度確認してみてください。

月々の金額もわずかですし、
空室期間の家賃保証や、
家賃減額分のマイナスも
一定期間はカバーされます。

積極的に付けておきたいものですね。

経営リスクを回避せよ

これまで述べたように、
いろいろと活用できる火災保険ですが、
やはり、一番の目的は

・物件という資産を守り
・多額の損失に備える

これに尽きると思います。

不動産経営における最大のリスクは、
何と言っても、
「物件を貸せなくなる」こと。

災害は、ある日突然やってきますから、
もし物件が全く使えなくなれば、
次の日から家賃収入はゼロ。
毎月のローン返済だけが残ります。

それまで順調だった経営が、
ある日突然、危機に直面するんですね。

つまり、火災保険とは
経営リスクを回避するために、
なくてはならない存在なんです。

銀行でも、オーナーに融資する際は、
強制的に火災保険へ加入させ、
質権を設定したりします。

これも、貸出先の経営リスクを
カバーするという意味で、
火災保険を重要視しているからなんですね。

運営面でもプラス!

ここ数年、大規模な豪雨災害や地震、
暴風による建物被害などが
国内のあちこちで起きています。

当社の管理物件でも、
水災による保険適用が増えています。

例えば、物件が川から離れていても、

・大雨でマンホールから水が溢れ
・自分の物件が床下浸水する

こんなケースもありますから、
「うちの物件は大丈夫」などと言わず、
火災保険自体はもちろんのこと、
必要な特約にも入っておくべきでしょう。

保険が適用された場合、
被害を受けた箇所は、
まるまる新品に更新できますから、
特に、古い物件などで有効活用すれば、
運営面でもプラスになります。

しかも、クルマの任意保険みたいに、
一度使ったら来年の保険料がアップ…
なんてこともありません。
何度使ったって構わないんです。

・月々、安い掛け金で
・何度でも補償が受けられ
・経営リスクも回避!

入らない理由がありませんよね?

なんだか、ダイレクト保険の
CMみたいなまとめ方ですが(笑)
入って損がないことは確かです。

積極的に活用してみてください。

がんばりましょう!

村上

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