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隣地所有者を無視するなかれ

村上です。

持ち家か?それとも賃貸か?

常に議論されるテーマの1つですが、
みなさんはどうお考えでしょうか?

私は個人的に、
投資目線を持った持ち家派であり、

・住み続けても良し
・いつ売却しても良し

という家が持てれば、人生を
より豊かに送れると考えていました。

しかし、その考えも
都心物件の価格高騰によって、
少し風向きが変わって来ています。

家を買いたいが高過ぎて買えない

という方が増えているからです。

これまで、数多くの
不動産を見てきた私でさえ、
あり得ない水準まで
高騰した物件を見るたび、

「今は無理に買わなくても…」

そんな思いが、脳裏をよぎるんですね。

しかし、それは都心に限っての話。

例えば、東京都心だけでなく、
一都三県の範囲内で、
広く物件を探せばいいんです。

別に郊外じゃなくても、
世田谷のような準都心や、
横浜川崎エリアにだって、
それなりにいい物件はありますよ。

山が好きなら内陸部へ、
海が好きなら沿岸部へと、
好きなエリアを選べばいいですし。

かく言う私自身も、
これから2度や3度ぐらいは、
住み替えをすると思います。

子どもの学校にもよりますが、
葉山や逗子辺りの海沿いにも、
一度は住んでみたいですね。

そんなわけで、

土地の資産価値とか…
投資的な観点とか…
税制面での優遇とか…

それらを総合的に考えた上で、
最適な持ち家を探してみてください。

特に、私たちは投資家ですから、
より良い物件を買って資産を増やす
ことにフォーカスしたいものです。

持ち家を資産に変えるのか?
それとも負債にしてしまうのか?

その考えは人それぞれですが、
少なくとも、賃貸の住まいに
家賃を払い続けて一生を終えるより、
ずっといい暮らしが出来ることは、
間違いないと思いますよ。

隣地所有者を無視するなかれ

さて、本題です。

以前、相続の関係で、
土地を所有している方から、

隣地の所有者が、
境界線上に塀を造りたいので、
費用を折半してほしいと言っている。

土地はいずれ売却する予定なので、
塀を造るつもりはなく、
隣人の申し出を無視し続けているが、
どうしたら良いものだろうか?

こんな相談を受けたことがあります。

民法上、土地の境界線上に
木や竹以外の塀を造る場合は、
その工事費用の折半を、
隣地の所有者に請求出来るとされています。

とはいえ、不動産の世界において、
共有はトラブルの元となりやすく、
隣地と共有で塀を造成することは、
個人的にもオススメしません。

しかし、それ以上に
ご相談者さんは大きなミスをしています。

それは何か?というと、

・相手の申し出を無視し続けている

という点なんですね。

むしろ、塀の造成どころか、
無視のほうが問題はより深刻です。

その理由を、
これから解説してみたいと思います。

境界確定で必ず揉める?

まず始めに、
隣地所有者との協議に応じない場合、
何が問題なのか?というと、

向こうの申し出を無視していると、
こちらの申し出も無視される

可能性が高くなるからです。

例えば今後、土地を売却する際に、
避けて通れない問題として、

・隣地との境界確定

があります。

測量士が正確に測量を行い、
間違いなく境界を確定しても、

隣地の所有者がヘソを曲げ、
何かと難癖を付けたあげく、
境界確定に応じてくれない…

そんなケースが、
ごく当たり前に起こるんですね。

そうなると、当初から予定していた、
土地の売却もままならなくなります。

実際、私自身も過去に、
境界確定のトラブルを
散々経験していますが、
特に、代々の土地を引き継いだ、
高齢の隣地所有者などは、

「うちの土地に何をするんだ!」
「そんな話を持ってくるな!!」

などと一方的に激怒され、
話にならないケースも多々あるんです。

無視をしてはいけない

おそらく、ご相談者さんは今後、
早い段階で土地を手放す予定ですから、
塀を造成する話より、

「余計な費用は掛けたくない」
「売却後に面倒を残したくない」

という思いが先行しているはず。

であれば、無視を決め込むのではなく、

・こうこうこういう事情で
・売却を検討しているから
・費用負担は現時点で難しい

ということを、
きちんと相手にコメントした方が、
より良い結果を生むはずです。

確かに、共有の塀を造成することは、
今後の維持や費用負担を含めて、
面倒な部分が多いので、
私もあまりオススメはしません。

特に、土地値の高い都心部などでは、
やらない方がいいと思います。

しかし、だからといって、
一方的に無視をするのはご法度。

少なくとも、隣地所有者が
紳士的に申し出ているのであれば、
こちらも誠実に対応すべきです。

もし仮に、私が隣地所有者だったとして、
自分の申し出を相手が無視してきたら、
確実に印象が悪くなりますよ。

「境界確定で絶対にゴネてやる!」

ぐらいの意地悪はすると思います(笑)

紳士的かつ冷静に対応

まぁ、そんな話はさておき…

自分がその場所に住もうが住むまいが、
隣地の所有者と意思疎通を図ることは、
避けて通れないものだと考えて下さい。

トラブルに発展した挙句、
多額の費用と年月を掛けて、
裁判で勝訴を得るぐらいなら、
最初から仲良くやればいいんです。

そりゃ、隣地の所有者を
こちらが選ぶわけにも行きませんし、
そもそも相続で得た土地ですから、
土地に対する思い入れも乏しいでしょう。

しかし、不動産というものは、
感情で動くとロクな結果を生みません。

あくまで紳士的かつ冷静に、
相手の言い分を聞いた上で、
受け入れられない場合は、
その理由をきちんと説明する

このぐらいの落ち着いたスタンスで、
隣人との合意形成に努めて下さい。

くれぐれも、無視はご法度ですよ。

がんばりましょう!

村上

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